29.カワハギ(成体)
29.カワハギ(幼体)

29.カワハギ

カワハギ科

Stephanolepis cirrhifer

実はクラゲの天敵!肝がおいしい人気魚

基本情報

【全長】

20㎝

【生息地】

北海道以南の日本各地。砂泥底の沿岸や漁港に生息する。関西の方では「ハゲ」と呼ばれ親しまれている。

【体】

ひし形の体つき。淡褐色地に濃褐色の不規則な斑紋がある。うろこに小さな棘が生え、素手で触るとザラザラしている。

頭にツノが一本生えていて、威嚇するときや警戒時に立っている。このツノはカワハギの弱点で折られると絶命する。

【味】

カワハギを食べたいがために狙って釣りをする人もいる。

旬は秋から冬。たんぱくで歯ごたえのある身はフグに匹敵するほど美味しい。肝は独特のうまみと苦みがあり絶品。ビタミンD,Bが豊富。

肝醤油を作り、刺身をそれにつけて食べると美味しい!!珍味として非常に人気の高い食べ方だ。

名前の通り、皮をはいでから調理を行う。簡単に皮をはぐことができる。

【食性】

口が小さいが、歯が硬く鋭いため貝や甲殻類、ウニなどを好んで食べる。

エチゼンクラゲの天敵です!

クラゲを食べる生物としてウミガメやマンボウなどが知られているが、実はカワハギもクラゲを捕食する。他に意外なのはサンゴ。

カワハギは集団でクラゲを襲う。触手の方から、まるでそうめんのようにすすって食べているように見える。

あの巨大なエチゼンクラゲも食べる!エチゼンクラゲはその巨体で漁網を破るため問題となっているが、解決策の糸口となるか・・・?

≪参考資料≫

・四万十川の魚図鑑 いかだ社

・魚の便利帳 高橋書店

・暮らしーの

https://kurashi-no.jp/I0011472