31.カワヨウジ

31.カワヨウジ

ヨウジウオ科

Hippichthys (Hippichthys) spicifer

特徴は13本の白い帯!!

基本情報

【全長】

17㎝

【生息地】

神奈川県以南。内湾や河口域の流れが緩い場所にいることが多い。

河川の汽水域に生息し、純淡水域にはいない。

幼魚はアマモ場に入る。成魚になると餌になる甲殻類が多く生息するヨシの根もと付近にくねくねと泳いでいる。

【体】

ヨウジウオ属の独特な骨盤に覆われた細長い体である。

その中でも、カワヨウジを見分けるポイントは緩やかに膨らんだ腹部の下方に13本の内外の白色横帯だ。

ガッテンイシヨウジとよく似ており混生しているため見分けにくいが、白い帯を見つけよう。

【生態】

ガッテンイシヨウジと混生している。

秋が深まってから河口近くの浅場でよくみられる。

産卵は夏~秋にかけて。ヨウジウオ属の産卵活動は非常に面白く、オスの育児嚢にメスが卵を産み付ける。育児嚢は表皮で覆い被さるように卵を保護するような形態になっている。

【食性】

動物食で小型の甲殻類などを食べる。

≪参考資料≫

・日本の淡水魚 山と渓谷社

・四万十川の魚図鑑 いかだ社

・雑魚の水辺