43.クロホシマンジュウダイ
クロホシマンジュウダイ科
Scatophagus argus
学名は「う〇こを食べる魚」のクロホシマンジュウダイ
【全長】
35cm
【生息地】
和歌山県以南の日本各地。通年、河口域で見られるが、特に幼魚は夏期に多い。
【体】
幼魚時の体色は黄褐色地に多数の黒色横帯があり、背部の一部が朱色。
成長に伴い、体全体が光沢のある黄褐色となり横帯は無数の小黒斑に変化。
チョウチョウウオ科によく似ているが、アイゴ科に近い。
日本ではクロホシマンジュウダイ科はこの一種類のみ。世界でも2属4種のみが知られる小さなグループだ。
【生態】
四万十川水系では通年見られ、幼魚は夏から秋に多くなる。
個体数は、地球温暖化の影響で増加傾向にある。
10㎝くらいまでの個体はおおむね集団で生活し、3㎝以下はアマモ場や沈水木周辺で群れている。
【食性】
雑食。「スーキャットファーガス」という熱帯魚で知られるが、その意味はなんと「う〇こを食べる魚」。人糞ではなく、デトリタスなどを食べている。
【味】
市場での入荷は希で、入荷すると高価。
旬は寒い時期。
皮に厚みがあり、身は火を通すと締まる。料理を選ぶ魚かもしれない。
生の刺身は美味しい。しかし、生息環境により臭みがあるため注意。