44.クロヨシノボリ♀
44.クロヨシノボリ♂

44.クロヨシノボリ

ハゼ科

Rhinogobius brunneus

【全長】

8cm

【生息地】

北海道および本州北部を除く各地。河川内で記録はあるものの、現在確実な生息地は知られていない。四万十川水系でなければ、海に近い谷川や水路などの清流で転石の多い場所で見られる。

【体】

オオヨシノボリに似るが胸鰭の黒斑を欠く。しかし、胸鰭の根本には三日月状の斑紋が一個見られる。

体全体に黒みが目立つため「クロヨシノボリ」と名付けられた。

【生態】

瀬の部分を好むルリヨシノボリとよく混生する。稀にシマヨシノボリやオオヨシノボリとも混生する。

産卵期はメスが積極的。メスは腹が黄色くなり、オスはより黒さが増す。

【食性】

雑食。

付着藻や水生昆虫を食べる。

見分けが難しいヨシノボリ達

四万十川財団では小学生に川の授業をすることがあり、その際によく出会うヨシノボリ達。

いつも見分けられない・・・。

頑張るのだが、たぶん・・・これとしか言えないことばかりだ。

棲む場所や遺伝のちょっとした変異もあるだろう。模様や色も様々で、本当に難しい。

ヨシノボリは大きく6種類。

オオヨシノボリ、ルリヨシノボリ、クロヨシノボリ、カワヨシノボリ、シマヨシノボリ、トウヨシノボリ。

主にほほと胸鰭、軟条数で見分ける。

その中でクロヨシノボリは黒味が強く、胸鰭に黒斑がないということで見分けるが。

本当に微妙なところなのだ。

また、まとめて見分けについては投稿していきます!

≪参考資料≫

・川の生物図典 財団法人リバーフロント整備センター

・日本の淡水魚 山と渓谷社

・四万十川の魚図鑑 いかだ社