57.シマヨシノボリ
ハゼ科
Rhinogobius nagoyae
ほっぺの赤い縞模様を見つけてね💛
【全長】
7cm
【生息地】
北海道を除く日本各地。中流から下流域の転石の多い早瀬で見られる。
四万十川のヨシノボリ類で一番広範囲にみられる。
【体】
頬に赤い縞模様があるのが一番の特徴。見分けの難しいヨシノボリだが、この頬の模様が一番わかりやすいポイントだ。
体側は淡褐色と濃褐色のまだら模様で、一部、うろこが青く光る。
【生態】
産卵は5~7月。
婚姻色として、オスはヒレが明るい色で縁取られ、メスは腹側が青くなる。
産卵床を石の下面につくり、オスがメスを呼び入れ天井に卵を産み付ける。
その後、オスは胸ビレを動かして新鮮な水を絶えず送り、死んだ卵を取り除くなど卵を保護する。
両側回遊魚。
【味】
四万十川では、ヌマチチブを狙うゴリ漁があるが、その漁の時にヨシノボリ類も多くかかる。それをまとめて、つくだ煮や卵とじにして食べる。
独特な苦みが美味しい。
≪参考資料≫
・川の生物図典 財団法人リバーフロント整備センター
・日本の淡水魚 山と渓谷社
・四万十川の魚図鑑 いかだ社