59.スミウキゴリ
ハゼ科
Gymnogobius petschiliensis
ちょっと細身の浮くゴリ。
【全長】
10cm
【生息地】
北海道の一部、本州、四国、九州、屋久島。春期、河口域で幼魚の群れが河川内に遡上、若魚・成魚はヨシなどの根が露出する川の淵を好む。
【体】
ウキゴリに似るがやや細身
第1背鰭 | 体側 | 口の大きさ | 尾の根 | |
スミウキゴリ | 後方に黒色斑点なし | 7~8本の横帯 肛門後方の3~4本以外は薄い | 小さい | 太い |
ウキゴリ | 後方に黒色斑点あり | 大きい | 太い | |
シマウキゴリ | 後方に黒色斑点あり | 大きい | 細い |
【生態】
幼魚期を汽水域で過ごし、全長3㎝程に成長する2月ごろに河川へ遡上。
初夏には河口に近い淀みで幼魚の群れが見られる。
若魚成魚はヨシの根の露出する淵中層で浮くように遊泳していることが多い。
体内熟卵で、シマウキゴリ、ウキゴリより小さい卵を持つ。
仔魚は卵黄嚢を腹部につけ、流下中の生存エネルギーにしている。スミウキゴリの卵が小さいのは、シマウキゴリやウキゴリよりも下流で産卵するからだと言われている。
≪参考資料≫
・日本の淡水魚 山と渓谷社
・四万十川の魚図鑑 いかだ社
・くらべてわかる淡水魚 山と渓谷社
・日本の淡水魚 山と渓谷社