60.タカハヤ
コイ科
Phoxinus oxycephalus jouyi
コイ科の中で最もタカいところにいるタカハヤ
【全長】
12cm
【生息地】
富山~静岡県以西の本州、四国、九州。清浄な河川の渓流から上流域に生息し普通に見られる。滝上の細流にもみられる。
【体】
体の半分が黄褐色で小さな暗色斑が散在。シミのような模様でガサガサしている。
尾びれの切り込みが浅く、成魚は口が突き出てくる。
流域でハヤと呼ばれる一種だがオイカワ、カワムツなどに比べると鱗が細かく体表のぬめりが強い。
アブラハヤに酷似するが、アブラハヤに比べると鱗は大きい。体長はアブラハヤほど大きくならない。アブラハヤより眼が小さい。
【生態】
動作は比較的緩やか。
淵の中層をアマゴやカワムツに交じっていることが多いが、アマゴよりは下流でカワムツよりは上流に見られることが多い。コイ科の中で最も上流部に位置する。
産卵期は5~7月、四万十川流域では本流支流問わず砂礫中に多産する。
四万十川流域では一般的にこの魚を”モツゴ”と呼ぶので注意。
【食性】
雑食。水生昆虫、落下昆虫、付着藻などを食べる。
≪参考資料≫
・日本の淡水魚 山と渓谷社
・四万十川の魚図鑑 いかだ社
・くらべてわかる淡水魚 山と渓谷社
・日本の淡水魚 山と渓谷社