61.タモロコ
コイ科
Gnathopogon elongatus elongatus
「田」で産卵するタモロコ
【全長】
10cm
【生息地】
本州、四国、九州。関東より北の本州及び九州のものは、移殖と考えられている。高知県では四万十川水系と、隣接する黒潮町の蛎瀬川だけが知られている。砂礫底の清流を好むが、堰止め池や小水路などでも見られる。
砂礫底の清流を好む。
【体】
モツゴやホンモロコに似る。
頭の丸みが強く、全体的に少しずんぐりしている。口が丸みを帯び、コイ科特有の口ひげが瞳孔径より長い。
側線に沿って太い暗色縦条がある。その上縁に沿って金緑色条が走る。
生息場所によって著しく体形が変動する。
【生態】
通常は緩やかな淵でカワムツやウグイなどの群れに交じって泳いでいることが多い。
初夏~梅雨期は産卵のため水田地帯の用水路など細流に入ってくる。
【食性】
動物食に偏る雑食。
ユスリカ幼虫、イトミミズ、水草、ヨシノボリ幼魚を食べる。
≪参考資料≫
・日本の淡水魚 山と渓谷社
・四万十川の魚図鑑 いかだ社
・くらべてわかる淡水魚 山と渓谷社
・日本の淡水魚 山と渓谷社