63.チワラスボ
ハゼ科
Taenioides sp.B
まるでエイリアン・・・四万十川の泥の底に住みつく謎多きチワラスボ
【全長】
15cm
【生息地】
静岡県以南の本州、四国、九州。河口域や干潟に生息するが、泥の中に深く潜っているため、簡単に見つけることはできない。環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠB類
【体】
ウナギのような体形をして著しく細長いが、驚くべきことにハゼの仲間。
眼はほとんど退化して小さく、下あごが突き出て3対のひげがある。不気味・・・。
生息地での体色は赤褐色で、その色が血に似ていることからチワラスボと名付けられた。
【生態】
四万十川水系では、少なくないが、泥中深く潜り巣をつくるために見つけにくい。
生息密度は低い。
孵化後、1か月ほど海で過ごし10㎜ほどで着底する。
チワラスボの生態はほとんどわかっていない。しかし、近年、チワラスボの種の中で4種に分けられることがわかってきている。個体数は干潟の消失により、減少傾向にある。
佐賀市、本家「ワラスボ」のPRがスゴイ。
まずは、下のリンクの佐賀市のワラスボHPを見てほしい。
チワラスボではないが、本家のワラスボへの佐賀市の愛がスゴイ。
有明海にしかいないワラスボであるが、食用として食べられ漁もあるようだ。
とても奇妙で面白い生物である。
≪参考資料≫
・四万十川の魚図鑑 いかだ社
・日本の淡水魚 山と渓谷社