64.ツマグロスジハゼ
ハゼ科
Acentrogobius sp. 2
ツマ(端)がクロ(黒)いスジハゼ
【全長】
7cm
【生息地】
南日本。河口域の砂泥底好む本種は、最近では一年を通してよく見られるようになってきた。生息水深は2m以浅。
【体】
スジハゼやモヨウハゼに似るが頭部背面の鱗が前鰓蓋部を超えない。
名前の通り「ツマ」端(つま)が「グロ」黒(くろ)い。
腹ビレの先端部や尾ビレ下部に黒色部分が見られる。体側にも黒色斑が散在し、それが中央に並んで2本の縦条が走る。
【生態】
スジハゼは総じて塩分濃度の高いところを好むが、ツマグロスジハゼは比較的塩分濃度の低いところにも出現する。
繁殖期は春~夏でテッポウエビの巣穴の中や貝殻の下などに産卵する。
生後約1年で成熟し、親魚は産卵後に死亡する。
テッポウエビとの共存関係を築くが、単独で行動するものも多い。
*テッポウエビとの共存関係(アベハゼのページをチェック!)
【食性】
動物食
動物プランクトンや貝類、ゴカイ類などの底生動物を食べる。
≪参考資料≫
・日本の淡水魚 山と渓谷社
・雑魚の水辺