鮎の産卵床作りに行ってきました。
四万十川中央漁協の人たちは、毎年、鮎が産卵できる場所を守るために禁漁区域を作ります。作業中も、たくさんの鮎が跳ねてピシャピシャとにぎやかな音がしていました。
その近くでは、産卵を終えた鮎がたくさん死んでいます。鮎は1年魚なので産卵を終えると死んでしまうのです。その後は川の養分となり、他の生き物へとつながっていきます。また、その横にはたくさんの卵がキラキラしています。間近に、生命の循環を感じることができました。
鮎の産卵跡は見つけやすい。鮎は産卵するときに小石を返すので、苔のついていない白い石がポイントです。
少し珍しいところにも連れて行ってもらいました。近くに伏流水が湧き出ているところがあり、そこにも、たくさん鮎が集まるそうです。伏流水は夏は冷たく、冬は暖かい水温で鮎が逃げ込むのです。小さな水域ですが、たくさんの鮎の死体、鮎の産卵、親鮎の群れなど様々な鮎の様子が見られました!とても貴重な場所です。
さて、下流域はもうそろそろ落ち鮎漁が解禁するので、熱気を帯びています。早くからクーラーボックスや鉄棒で場所どりをしている人たちもたくさんいました。作業中も川を見に来た人がちらほら。下流の人たちは、子どもの遠足のようにソワソワして解禁を楽しみに待ってることが伝わってきます。