ドロメから考える森川里海 シンポジウム に行ってきました。
内容の詳細については畠中智子さんが同時進行でまとめてくれたものをのでご覧下さい。
このメンバーですから予想されたことですが、面白いですね。
書きたいことは山ほどありますが、特に印象に残った一部だけ。
高橋宣之さん
・高知は山から海まで光の帯を描ける稀有な場所。森の腐生菌(光るキノコ)川・里の蛍、海の夜光虫。かつて真夜中の横倉山の中ですごい音を聞いたことがあって、木が倒れた音だとわかったからそれを探してみた。その木が見つかって、みると折れた部分が光っている。腐生菌にやられたんですね。だから思うんですが、かぐや姫書いた人は多分それを見ている。竹も光ります。
・昨年11月から高知の海岸線の撮影をしているが、今高知の海は面白い。高知の海岸線の景観は多国籍化が進んできた(注;外国っぽい宿泊施設やレストランなどが建った)が、それは海のレジャーが欧米から入ってきたものが多いから。それが3.11以来人が海岸線から離れることで資本投下が止まり、古い景観が固定されている。
梅原真さん
国産材が売れないとみんな嘆くが、アプローチの仕方はいろいろある。・新聞バック・84ヒノキ風呂・しまんと地栗
熱田安武さん
・野遊びのある暮らし
自然薯とったら頭を採って埋めてやるが、祖父から教わったのはそれにムカゴを3つ埋めてくること。そうすればお前が自然薯1本掘ると自然薯が3本増えることになる。そう教わった。
神田優さん(今回の仕掛け人)
山から海への繋がりの見える化をしたかった。高知の誰もが知っていって馴染みがあるものを考えたら、それがどろめになった。
会場からの質問ということで私が出した提案も取りあげてもらいましたが、神田さんのお話を聞いて、多くの人に理解してもらう、そして協力してもらう意味で「見える化」は大事な視点だと思いました。見えるもので確認するという行為は、要は再生プロジェクトのマイルストーン、あるいは保全の際の指標にするということだと思います。海の指標がドロメなら、同じように森、川、里の指標も設定したらいいのではないでしょうか。