夏の鮎が終わり、1か月半を待って迎えた落ち鮎漁。
ついに解禁しました。
2か月間の短い漁期ですが、落ち鮎漁はこの12月1日が大勝負の日。
この日の四万十川下流域のにぎわいは四万十川屈指のものとなります。
12月1日朝6時半に花火師の打つ煙火によって一斉に始まります。
朝5時半。今回は、四万十川中央漁協の方々の監視に同行させてもらって、落ち鮎漁の様子を見てきました。
監視とは、違反の漁をしていないか見まわること。今回は、いつもは海の漁取締をしている漁業取締船とさかぜのみなさんも一緒です。非常に心強く、違反者へしっかり注意してもらいました。まさかと思いましたが、いろんな方がいるんですね・・・
後川からの監視だったので6時半の煙火は後川で。ドンドンドンとなる音が聞こえ落ち鮎解禁です。
陽が昇り、朝霧が立ち込める後川もとてもきれいでした。
さて、四万十川本流の左岸へ。
道中には路駐の車がいっぱい!!これは場所取っておかないと車の置き場所に困る人もいるでしょう・・・
河原まで降りるとにぎやかな声が聞こえてきて、四万十川に人がいっぱい・・・。
川船、竿、網、軽トラ、クーラーボックス。楽しそうに漁をする人ばかり。
自分たちの好きな漁法で、好きな場所で大量の落ち鮎を取っていました。
場所によって微妙に漁法が違い、地元の人はいい場所を全部知っています。
クーラーが重くて持ち上がらない人や
鮎がかかりすぎて網から外すのに精いっぱいの人
寒いのにビールを飲んでほろ酔いの人
楽しんでるな~!!!
下流の人達がどれほどこの日を楽しみにしているのかわかります。
しかし、あまり長くはしないようで、朝の解禁からおよそ1時間ほどで多くの人が、切り上げます。
重いクーラーを持ち上げて、近所の人に配るのだと言います。
きっとこの鮎を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
上流の方からも落ち鮎漁を楽しみに来ている人たち。
下流の人に網の投げ方を教わって、船から投網を投げる姿に感心していました。
少し上流に上がった川登でもしめを張って落ち鮎を獲る人たちも。
鮎が四万十川の人々にどれほど楽しみを与えているか・・・
この12月1日は素敵な日だと思いました。
夜はしっかり火振り漁!
川の左岸からつけて中央まで行くと丸く返して巻き網漁のような網の敷設をしていました。そして、円を描くように鮎を追いこみ網上げ。
1回で30キロ近く獲れ、網を上げる捕り手は腕と腰が限界!そこから2時間かかって鮎を外し終わりました。寒さで手がかじかみ、鮎の粘膜でべとべと。しかし、鮎がきれいで落ち鮎らしくない丸っとした鮎も多かったので、外しやすかったです。
この後また2回目に出航。獲れるうちはとっておくようです。きっと次の日になっていたのでは・・・
冬の火振り漁、おそるべしです。
いやいや落ち鮎漁おそるべし・・・
川漁師の皆さん、いつ寝てるんだろう。