先週に引き続き、四万十町立米奥小学校の山の日学習の講師をしてきました。この間の遠足では山と海をつなぐ川の役割と、川の下流域、汽水域の生態系について勉強してもらいましたが、今日は山の木や葉っぱを分解してくれる分解者の役割を学んでもらいます。
その一つということで、今回はキノコの駒うちを用意しました。山の子供たちですから、シイタケの原木栽培をしているおうちも多いとのことでしたので、ちょっと変わったところでナメコを育てます。このキノコのいいところは、杉や檜などの針葉樹でできるということ。今まで切り捨ててきた間伐材が有効活用できます。
駒打ちした原木は水分を保たせるため新聞紙でくるんで水に漬け、それを更にビニール袋でくるみ、来年桜が咲くころまで日向において温度をかけ、菌をまわしてやります。
春になったら表面に生えたカビを洗い流して、年間を通して日陰で勝つ雨の当たる場所の土に半分だけ埋めてやったら早ければ来年の冬、再来年にはナメコが出ます。
駒打ちを終えたら、今度は学校林へ。以前掛けておいた鳥の巣箱が朽ちてしまっているので回収に行きます。
目的の回収作業が終わったのに、子供たちはそのまま山のてっぺんを目指します。大人たちはついていくのがやっと。
途中で、「神田さん、キノコ!!」という声。今日の授業、ちゃんと聞いていてくれたんですね。うれしいです。
一見キノコに見えますが、見つけたのは「ツチトリモチ」という寄生植物。他県では絶滅危惧種にもなっている希少植物です。
そんなこんなでやっと頂上に。
素晴らしい眺めですね。
米奥小学校学校運営協議会のみなさん、朝霧森林クラブの皆さん、保護者の皆さん、お疲れさまでした。児童のみんな、また一緒に勉強しましょうね。