全国文化的景観地区連絡協議会 大江大会 第1部
全国文化的景観地区連絡協議会 大江大会に参加してきました。 この協議会は、文化的景観の保存に関する各種の課題を共通認識としつつ、相互に情報交換を行い課題解決に取組み、地域の住民と連携し、文化的景観のあるべき姿の構築のための先導的役割を果たすことを目的としています。二日間の日程で、一日目は市民部会、大会が行われ、2日目にはエクスカーションがあります。
四万十川流域では、流域5市町(津野町・梼原町・中土佐町・四万十町・四万十市)の教育委員会と高知県文化財課、それに私たち四万十川財団が一緒になって「四万十川流域文化的景観連絡協議会(長いので普段は「文景協」といいます)」という会を作り、情報共有や文化的景観を活かした連携事業を行っています。
第一部:市民部会
午前中、3つの市民グループがそれぞれの取り組みについて発表してくれました。その発表を文化庁の永井さんと大江町の職員さんがファシリテーショングラフィックで同時に記録してくれます。
まちの飾らない魅力を伝える~情報発信チーム~
おいでおおえ 布施果歩氏
町と人の魅力発信に力を注いでいる「おいでおおえ」の布施さんの活動報告。動画やFbでの発信の他、移住者向け冊子も製作。一緒に活動する仲間を増やしてこの町の豊かさを維持していきたいと語ってくれました。
町を知り、町を語ろう! 舟歌の里案内人&黒獅子の里案内人
石川博資氏(舟歌の里)・田中健三氏(黒獅子の里)
「舟歌の里」は長いこと地元左沢(あてらざわ)で町歩きガイドを行っているグループですが、現会長の石川さんから、「当たり前の景観が重要文化的景観の選定を受けたことで自信を持って紹介できる」という言葉が聞けました。この制度が今まで頑張ってきた人達の応援になれたのかなと思います。「黒獅子の里」は長井市のガイドグループですが、バイカモの価値に目を付けてその保護にも力を注いでいます。地域の資源を自分たちが守っていくんだという気概が見て取れて、四万十でも見習わないかんと思いました。
ATERAの取り組み (重要な構成要素の活用)
port事務局長 菊池翼氏 地域おこし協力隊 須藤和氏
元銀行だった建物をリノベーションして町の交流ステーションにしたATERA。1階は食堂とショップ、2階はレンタルスペースになっています。そこを管理している団体portの菊池さんと須藤さんが発表してくれました。「交流と交歓を目指す」場としての左市や地元の力を引き出す「のんびり市」などを通じて、人と人の繋がれる場づくりを目指しているそうです。
長くなったので その2へつづく