●コヒルガオ(四万十川百名花の55)
街中に多い植物で、歩道沿いや中央分離帯の植え込みなどでよく見られます。ヒルガオに似ますが、葉の基部が横に張り出して更に二分裂し(写真参照)、花の白い部分が放射状になります(ヒルガオは、花の中心部だけが白い)。写真はたまたま高知市内で撮影したものですが、四万十川流域でも普通に見られます。(2013年5月25日、高知市イオン駐車場)
●クマノギク
沿海部の湿潤地に生えますが、土壌の乾燥化と共に、自生地、個体数が急速に減少しています。海浜砂地に生えるネコノシタの仲間で、同様に葉は猫の舌のような、ざらざらした感触があります。端正な形をしており、園芸花のように見えます。(2013年5月25日、黒潮町)
●シタキソウ
沿海地の林縁に生えるつる植物。花屋さんなどで売られているマダガスカル・ジャスミン(または、マダガスカル・シタキソウ)と同じ仲間で、花、葉の形も良く似ていて、同様に大変良い香りがします。マダガスカル・ジャスミンは、ブライダルのブーケの中に多く使われるところから「花嫁花」などと言う別名もあって、本種でも代用出来ると思います。(2013年5月25日、黒潮町)
●マイヅルテンナンショウ(四万十川百名花の8)
名は、葉を鶴が羽ばたく形に見立てたもの。テンナンショウの仲間では、高さが1mほどにもなる大型の植物。河畔林、特にエノキ林に多く見られます。本種は保護重点種に指定されており、許可なく採取すると50万円以下の罰金が課せられます。(2013年5月26日、四万十市)