DSC_2626オカヒジキ

●オカヒジキ

名は海藻のひじきに似て、陸地に生えることによります。塩分の混じる海浜砂地に極めてまれに生えます。山菜ならぬ海菜による乱獲も加わって、最近では滅多に見られなくなりました。このような例は、同じく海浜植物のハマボウフウにも同じことが言えます。(2013年5月26日、黒潮町)

DSC_2657ソクシンランUP

●ソクシンラン(四万十川百名花の33)

葉が束のようになって、つまり束生して、その中心から花茎が伸びて花を付けることから、「束心蘭」の名があります。初夏に小さな白色の花を穂状につけて、下から上へ咲いていきます。全体的に地味な雰囲気があります。(2013年5月26日、黒潮町)

DSC_2721サワギク

●サワギク(四万十川百名花の39)

冷涼な渓流沿いに生えます。従って、標高の高い源流域では普通ですが、下流域では少ない植物です。本種自体はさほどまれではありませんが、撮影場所は四万十市と黒潮町の境界の山であり、自生地として貴重と考えられます。(2013年5月26日、黒潮町)

DSC_2826ウツギ

●ウツギ(四万十川百名花の29)

山野の湿潤地に、ごく普通に見られます。ただ四万十川流域全体で言えば、同じ仲間のマルバウツギが最も普通で、里山ではコガクウツギも多く見られます。名は幹が中空であることから。別名ウノハナと呼ばれ、唱歌「夏は来ぬ」の歌詞、「うのはな匂う垣根に」のウノハナは、本種のことです。(2013年5月26日、黒潮町)

DSC_2947イナモリソウ1

●イナモリソウ(四万十川百名花の1)

地面に貼りつくように生える丈の低い植物。種は異なりますが、秋に咲くチャボホトトギスに似た生え方をします。花は桜に似たピンク色で、同様な風情が感じられます。里山と高山との中間的なレベルの山地に見られますが、四万十川流域での自生地は多くありません。(2013年5月26日、四万十市)

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●ハマボウフウ

海浜砂地に生え、全体が羊のような毛に覆われて、まるで造花のようです。山(海)菜として大量に採取されて、滅多に見られなくなった植物です。四万十市名鹿(なしし)のように、本種の保護区域を設定しているところも有ります。(2013年5月26日、黒潮町)