●ナルコユリ
葉は2列になって互生し、5~6月にかけて葉腋に3~5個のアイボリー・ホワイトの花を付けます。全体の雰囲気はスズランに似ます。名のナルコは、花を鳴子に見立てたもの。四万十川流域ではやや標高の高い林縁、山地草原に見られます。(2013年6月29日撮影、高知県梼原町)
●ササユリ(四万十川百名花の64)
葉は笹に似て、6~7月にかけて白~淡いピンク色の花を咲かせます。四万十川流域では標高の高い山地草原、林縁に生え、花には芳香があって、遠くからでもよく漂ってきます。以前はそれほど標高の高く無い場所でも見られましたが、園芸採取により減少しています。(2013年6月29日撮影、高知県梼原町)
●ヤマツツジ
ツツジの仲間では最も開花が遅く6~7月にかけて、見頃になります。四万十川流域では、やや標高の高い山地に生え、花の色から赤いバラのようです。撮影場所は四万十川源流、大野が原(源氏が駄馬、標高1403m)の愛媛県側で、それでも標高が1200mくらいあって、モミ(クリスマス・ツリー)などと共に生えています。花は全て野生で、適度に間伐、除草しただけの、まさに自然公園。一帯はアルプスのような景観で眺めも良く、まるで、イングリッシュ・ローズのガーデンのようです。(2013年6月29日撮影、愛媛県西予市野村町大野が原)