●ヤマアジサイ(四万十川百名花の62)
冷涼な渓流沿い、林縁などに生えます。花弁に見えるのは「がく」で、4枚の「がく」は、花ではなく、装飾花と呼ばれます。中心部のイルミネーションのような部分が花になります。園芸用に栽培されるアジサイは装飾花に覆われて、花が見えません。山に生えるアジサイの美しさに感動して、野生のアジサイのとりこになる人も少なくありません。(2013年7月7日撮影、高知県梼原町)
●ウツボグサ
人里から標高1000mを超える山地まで広く分布する植物。中医学では夏枯草(かごそう)と呼ばれる有名な生薬で、西洋ではセルフヒールと呼ばれるハーブの一種です。(2013年7月7日撮影、高知県梼原町)
●オカトラノオ(四万十川百名花の44)
山地草原に生え、名は花の形を、「虎の尾」に見立てたもの。同じ仲間で池沼、水湿地に生えるヌマトラノオがあります。一つ一つの花を見ても綺麗ですが、遠目に花がなびく様がなんとも可愛げです。(2013年7月7日撮影、高知県梼原町)
●クマノミズキ
ミズキに似ますが、花期が少し遅く、またミズキのような階段状の端正な樹形になりません。花も白というより、アイボリー・ホワイトに近い色をしています。(2013年7月7日撮影、高知県梼原町)
●ヤマボウシ
公園や街路樹(高知では少ない)に植えられるハナミズキの白花と同じ仲間。四万十川流域では標高1000m前後の高山で見られます。この花は上を向いて咲くので、下から眺めても美しくありません。観賞、撮影する際には、木より高い場所を探す必要があります。(2013年7月7日撮影、高知県梼原町)