網投道場のはじまり・・・
今年から始まった四万十川大人塾。テーマは「川漁」。1年間を通して川漁を学ぶ大人の学び場を現在進行中です。
しかし・・・天気や川の状況が良くないと何もできません。雨天メニューとして、屋内の作業に切り替えることを行ってきました。その中で、「網投」の日は大雨予報。網を投げられる広い場所が必要なことや、体育館などの室内だと床が傷つく恐れがあることなどで、あえなく中止となったのでした。
そこで、今回の企画!
「網投道場」四万十川大人塾番外編
1年の中で、川漁が一時休止となる11月は、天候が安定し暑すぎず寒すぎず。鮎を獲ることはできないが、網投げはやりたい人が多い漁法だからみんなで網を投げる練習をしよう!これなら、遊漁券もいらない。
というわけで、たくさんの人達と網投げを楽しみたい!と企画にしました。
網投道場 開場!!!!
この企画は四万十リバーマスターと四万十川大人塾塾生にお知らせし、ほかにはFBとHPに掲載しただけでした。しかし、ふたを開けてみると20名もの人が集まってくれ、その友達や、飛び入り参加も入れると30名近くの大盛況!!!ありがとうございます。
会場は四万十市入田の河川敷にある四万十川キャンプ場です。広い芝生が広がり、川も近くとても良い場所です。天気もよく、寒さもなく過ごしやすい日でした。
さて、始まった網投道場は2部構成。1部は網投げ練習、2部は網投げ腕試し。
とにかく網を投げ続けるスパルタ道場
網を触ったことない超初心者から既に何十年も網で鮎を獲り続けている人まで様々ですが、まずは、とにかく網を投げる練習です!
今回は投網、投げ網の片手投げ、投げ網の両手投げの3種類の投げ方を教えます。
講師も3名で、投網を生川千晴さん、投げ網片手投げを永野一夫さん、投げ網両手投げを堀岡喜久雄さんに教えてもらいます。
最初にデモンストレーションを見せてもらい、参加者には習いたい網を自由に練習してもらいました。初心者には、網の構造とくり方から始めて実際の投げ方を教え、とにかく投げてもらいます。投網はプロ級でも、投げ網はできない、とか、その逆の人もいて、それぞれに新しい挑戦を楽しんでもらいました。
2時間、一人一人が網に向き合い投げ続けました。網を触ったこともなかった人が、網が広がるくらいまでになりました。この真剣さ、頑張りには脱帽です。経験者も上手い人に教わり、刺激を受けたようです。逆に、この投げ方はできない!と早々にあきらめる人も。小学生、中学生も参加してくれて頑張っていました。このスパルタ道場で、それぞれがしっかりと網投げマッチョになってもらいました。
今日はここで終わりません。さらに、2部へ続きます。
たのも~!! 網投道場腕試し大会
早速、腕試ししてみましょう。素人も玄人も関係なくワイワイと挑戦していきます。
実は高知県には、高知県投網連盟という昭和初期結成の歴史ある組織があって、毎年投網大会を開催し、大相撲の番付けのように投網番付けも作成しています。本日は、その高知県投網連盟より、元会長で横綱の小松満次さんが特別に来てくれました!!
腕試し大会の前に、網打ちを小松さんにご披露いただきました。網打ち台に立つところからして違う。投網連盟では投網代は神聖な場として裸足で上がります。靴を脱ぎ、台に一礼してから上り、静かに網を整えた後、小松さんはゆっくりと力強く体をひねり、網を打ちました。その様子はまるで横綱の土俵入りのようです。高くおおきく広がった網を見て、ため息のようなどよめきと拍手が起こりました。
小松さん、貴重な網打ちを見せていただきありがとうございました。
さて、今回の腕試し大会は、2部門あります。
1つ目は、投網部門。台から網が飛んだ最長距離と最大との幅の合計を競います。2つ目は、なげあみ部門。同じく網が飛んだ最長距離と網の端と端の距離の合計を競います。片手投げでも両手投げでもどちらでも、自分がより投げられる方を選びます。投網の1位に 「TOAMI GRAND PRIZE」 、投げ網の1位に 「NAGEAMI GRAND PRIZE」 の称号を差し上げます。そして、この2部門の総合得点が多い人が「AMINAGE GRAND PRIZE」となります!今回は小学生もいるので、小学生は計測結果に3倍する特別ルールを採用しました。
なげあみを極めた人も、投網をひたすら頑張った人もいて結果は様々です。なげあみがかなり遠くに飛ぶので、うわ~っと歓声が上がることもありました。
さてさて、結果発表・・・。
「TOAMI GRAND PRIZE」はさすがの講師、生川さん!!!講師の意地を見せてくれました!!!今日始めたばかりの中学生が3位に食い込むという、素晴らしい結果もありました☆
「NAGEAMI GRAND PRIZE」は小学生のSくん!おめでとうございます!!!最初は恥ずかしがってたのに、いつの間に・・・☆
総合優勝「AMINAGE GRAND PRIZE」は、さすがの講師、永野さんでした。おめでとうございます!!!
そして、審査員特別賞を小学生のMちゃんに!元気よく本当に楽しんで網を投げてくれました。小学生の2人には、来年からちびっこ漁師を期待してます☆
参加証として全員に米ナスとシイタケも。これは四万十リバーマスター、津野町の豊田庄二さんからいただきました。美味しく食べましょう!!!豊田さん、ありがとうございました。
網投道場 閉場
網投げは難しいです。勘が必要なところもあるし、微妙な体の使い方もあり・・・とても1日でできるものではありません。今回、初めて網を投げた皆さん、数時間で本当にうまくなったと思います。
ただ、今回は芝生の上。投げられるようになったら次の段階が待っています。網は魚を獲るための道具です。川の中に入り、鮎を見つけ、鮎に向かって投げなければいけません。川の変化、鮎の習性などなど、まだまだ学ぶことがありますよ~。
老若男女問わず様々な人が一緒に切磋琢磨できました。たくさんの人に、参加してもらい、網投げを楽しめて本当に良かったです。この1回だけでなく、網投道場がまた開場できますように・・・☆しばしお待ちください。