今回の落ち鮎漁が、今年度四万十川大人塾の最終回となります。
12月1日AM6:30。
落ち鮎漁の解禁です。毎年変わらないこの時間、四万十川の下流に活気があふれます。特に、四万十市中村の漁師はこの日を今か今かと待ち望んでいます。何日も前からお気に入りの場所にクーラーボックスを置いて場所取り(?)をし、鮎がいるかと川を偵察に。ソワソワ、ワクワクしているのが川全体から伝わってくるのです。解禁日は、5:00ごろから河原へ降りる軽トラやジムニーが列をなします。寒い朝、さあやるぞと夜明け前の四万十川で準備をはじめ、漁場を探します。網投げの人、しゃびきの人、舟から投網をする人など様々な方法で鮎を狙います。それらの人々は、6:30の煙火とともに一斉に鮎を獲り始めます。中村の人にとっては「おまつり」です。
この活気を一緒に感じ、漁師に交じって落ち鮎漁を楽しんでほしいと思い、大人塾をこの日に開催しました。平日の早朝、四万十市入田。遠方の塾生は2時間近くかかります・・・。集合場所は河原ではなく、ちょっと離れたところだったのですが、軽トラの列につられて河原に降りた人も何人か。
暗く寒い中、てくてくと河原に降りて漁場に向かいます。たくさんの人が川の前や中に立ち、スタート合図を待っています。
6:30煙火。ぽんぽーんと良い音が響き、漁師たちは各々網を投げ、竿を出し始めました。この後、獲れた人たちは大漁の一投目に沸き、網から鮎を外す役の人達が大騒ぎなのですが、あれ?今年は・・・・。鮎がいないようです。実は、前日に大雨が降り徐々に水量が増え、鮎が淵に移動した模様。数日前までは、いつもより多くの鮎がいたということなので、このタイミングの雨には参りました・・・。
しかし、全くいないわけではありません。大人塾の生徒たちも落ち鮎漁に挑戦です。先日の網投道場に参加した塾生は、それを活かして網投げ実践!網投げ初挑戦者は、近くの漁師に教えてもらいます。この日は、近くに素晴らしい先生がたくさんいます。しかも、漁師の実践を間近で見ることができました。
塾生たちは寒い!冷たい!と言いながら、隣の漁師たちに負けない網投げを見せてくれました☆初めてにもかかわらず、数尾獲ることができた人もいました!お見事!遠慮して見学だけの方もいましたが、見ることで学んでもらえたことでしょう。
今日は獲れないと早々に帰り始める漁師も多く、1時間ほどで少しずつ人が減っていきました。私たちも1時間ほどで終了です。
今回は最終回なので、参加いただいた塾生の皆さんに卒塾証書をお渡ししました。裏には、学んだ漁のまとめを書いています。塾生の皆様、お疲れさまでした。本当にご参加いただきありがとうございました。ぜひ、来年はご自身で漁を実践してもらえると嬉しいです。わからないことや困ったことがあれば相談にのりますので、この川漁を繋いでいってください。
今年の大人塾は、初めての試みでたくさんのトラブルもあり大変でした。しかし、塾生の皆さんが何よりも楽しんでくれ、川漁をしっかりと自分のものにしている姿が本当に嬉しかったです。講師をお願いしたリバーマスターの方々にも大変お世話になりました。塾生に教えるイキイキとして素敵な姿を見ることができました。
塾生の皆様、講師の皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。
また、来年の四万十川大人塾(内容は現在、検討中)もよろしくお願いします!!!