栗本 土佐男(くりもと とさお)
栗本さんの基本情報
・1946年生まれ
・住んでいるところ:四万十市具同
・得意技:鮎の友釣り
友釣りのために 川の降り口は全部知ってる
栗本さんは6月になると鮎の友釣りに行く。
子どもの頃からしゃびきをやっていたが、大人になってから友達が教えてくれたのが友釣りとの出会い。その時、この面白さにハマってしまった・・・道具を全部構えて初めて行ったのは目黒川だった。今は、十和から上や下でも西土佐やその支流に入る。上は北川川の方に泊まりで行くこともあった。
友釣りが楽しいのは、なんといっても川が好きだから。
通い詰めて、右岸も左岸も自分で道を探して降りる場所は全部知っている。右岸は県道で入ってくる人が多いので、邪魔されたくないから左岸からいつも降りている。友釣りに集中したいので、誰かと一緒に行くのは好きではない。
しかし、友釣りを教えることもある。東京から年3回来る知人のためにおとりを用意し、自分は一切竿を出さずに何かあったときのために準備している。他にも、釣り場の案内やおとり鮎の販売所などを困っている人に教えることもある。
川にいると気づくことも多い。
夏休みに親子で川遊びをする光景をよく見る。しかし、親が子どもをしっかりと見ておらず危ないことが多いと思う。気づいたら注意をしているが、反応は「えーこんなところで」と驚かれることが多い。水難事故は本当に見たくないから気を付けてほしい。
友釣りをしているとカヌーの団体とよく会うが、釣りをしている後ろからやってきてこちらに向かってきて危ないと感じることもあった。
四万十川も最近は汚れてきた。
昭和にある四万十方式の浄化槽ができてからきれいになったと思うが、砂利採取がなくなってアシが増え、川幅が狭くなった。釣り場も少なくなってきたように思う。後継者や若い人がいなくなり、川との関りが少なくなっている気がする。釣りをする人も少なくなった。
川の状況を知り伝える人がいなくなることは、恐ろしいことだ。栗本さんのように、川を見て楽しむ人が少しでも増えてくれると良いなと思う。これからもどうぞよろしくお願いいたします。