度長 靖(たくなが やすし)
度長さんの基本情報
・昭和30年(1955年)生まれ
・四万十市西土佐岩間出身
・得意なこと:鮎の火振り、寒蘭、はちみつ、パチンコ
火振り漁で火に向かってくる鮎もいた
若い時(18~19歳)に父と一緒に火振り漁をはじめた。火振りの権利を継承し40歳くらいまでやったが、父が乗れなくなりやめた。
「火振りは鮎を追い立てるはずなのに、火に向かってくる鮎がいるんだ。けっこうな数いて、全体の2~3割くらいいたんじゃないかな。岩間で火振り漁をみんなとやっていたんだけど、いろんなやり方を考えてやってきた。この辺りは浅瀬から深みに網を入れて、外側を少し返して入れると良く獲れるよ。」
河原のたけうま
小さい時は子どもが多かったから、何組かのグループでよく遊んだ。当時は今の倍くらい家があって、3~4人ずつ兄弟がいた。かなり多かったと思う。遊ぶものがないから、2~3歳差の子たちと川や山で遊んでいた。
川沿いにある苦竹を束にして倒しながら川を下る遊び「たけうま」をよくしていた。冬は山にくびっちょを仕掛けてヒヨドリをとって食べたり、秋は川端にあるシャシャブを取ってたべ、山の尾根まであがってココブをとって食べていた。
高校卒業後、実家は、西土佐でトップ5に入るくらいの養蚕をしていたのでその手伝い、田んぼ、植林の下刈り、地ごしらえ、植林、伐採をしていた。社協でも働いていたが、24歳の時に社協が法人化する(50年代)ことになり就職させてもらった。それから37年間勤めあげ、満60歳で定年。
好きなこと
・寒蘭
今はやめたが、父が好きでずっと一緒に育てていた。西土佐にも愛好会があったが、10年くらい前に活動できなくなりやめた。
・パチンコ
高校の頃からずっとやっている。今の行きつけは中村。勤めているときは江川崎のパチンコに通い詰めた。当たっても他のパチンコ仲間や常連がいる前ではほいほいと帰れない。微妙な台の違いも分かるようになった。
・はちみつ
春先になるとはちみつ。人によって、つくつかないがあるようだ。兄がミツバチをはじめて、箱をもらったからやってみることに。人によってハチが入る入らないがあるが、初めてでハチが入った!楽しみで10年くらいやっている。
勤めながらだと土日しかできないので大変だった。退職したからできると思ったが、案外めんどくさいもの。今は、8つの箱を持って、毎年10リットルをノルマにしてやっている。親戚や知人15~16人に配らないといけない。時期になると、去年もらったはちみつがおいしかった~と言ってくる人もいて、あげるのも一苦労。自分の家でも食べるから、もっと作らないと。20リットルが目標。
4~5月にハチが入り、7月~8月の超暑い時期に獲り始める。防護服が暑くて大変。日本ミツバチは西洋ミツバチの8分の1の量しか蜜がとれないからとても貴重。
みんなにあげて喜んでもらうのが楽しみ。
花が咲くとすごい量のハチが群がる
ハチが寄り付くキンリョウヘンという花も育てている。鉢を植え替え、株を割ってなど、世話をすることが多い。 はちみつは、熟成させるとまろやかになって美味しいから試してほしい。何年物といって置いているはちみつも家にある。