県立幡多農業高校のグリーン環境科2年生のクラスで『グリーンライフ』の授業をしてきました。『グリーンライフ』は農業分野の専門科目で、「交流、余暇活動の展開に必要な知識と技術を習得させ、農業や農村のもつ多面的な機能と対人サービスの特性を理解させるとともに、交流、余暇活動を導入した経営の改善を図る能力と態度を育てる。(文科省HP)」ことを目標とした教科だそうです。

本日のお題は「農林業や農山村の特徴とその魅力について 理解する」。ちょっと堅いので、「自分のマチ・自分のムラのいいところ 四万十川の好きなところを探そう。」に読み替えて考えてもらいました。

この類のことを考える際、都会と田舎を比較して、メリット、デメリットを比較して・・・ともう答えが分かっているパターンになりがちだと思いますが、今回の授業ではそうならないように、人間の脳みそにあるバイアスを理解してもらい、思考の枠をいっぺんとっぱらって考る作業をしてもらいました。また、自分たちの当たり前はなかなか見えにくいので、外国からのお客さんに聞いた四万十川のいいところなども紹介し、視点を変えてみること重要性も知ってもらいました。

授業の後半は「地元のいいところ、四万十川のいいところ」を個々で見つけてもらいましたが、「一見何でもない風景だけど、ここで暮らしてきた人がつくってきた、ほかのどこにもない風景だから好き。」と文化的景観の観点(今回の授業では触れていません)から自分の住むところを評価する生徒もいて、若者の頭の柔らかさに感心しました。