四万十市西土佐 茅生地区で四万十川の河原掘削が開始されました。これは、四万十川の環境改善のために、四万十川西部漁業協同組合の組合長が組合員、住民、高知県の了承のもと試験的に行うものです。
ユンボで河原を掘削し、天地返しをして元に戻し、出水後の河原の動きを見ます。掘削した断面は、細かい砂でがっちり固められびくともしません。特に、草が根を張っているところは、写真だけ見ると河原に見えません・・・。
掘削後は、重機に網目のついたバケット(スコップの部分)を取付け、玉石と砂を簡易的に選別もしています。玉石を並べた場所は、石と石の間に隙間ができ、水の流れや生物の生息環境が確保されていることが分かります。梅雨時期の出水で一瞬にして元に戻るかもしれませんが、このままの状態が維持できれば豊かな環境になる期待があります。
まずは、実験。この掘削作業はあと1週間。その後は西土佐の橘地区の河原掘削を行う予定です。
「四万十川の川底の石が目詰まりして生物が棲めない。」「河原がガチガチで伏流水もあったもんじゃない。」などなど、漁師たちは口をそろえて言います。
ーじゃあ、どうすればいいんだろうー 。
そのために、その方法を見つけるために、まずは試験的にやってみます。なにが正解なのか、なにが悪いのかは、まだわかりません。わからないばかりじゃ何も始まらないから、まずは第一歩を踏み出し、解決策を探していきたいのです。
組合長「やっと始まったことが嬉しい」と笑顔で話してくれました。
今の四万十川をどう思いますか?
大きな一歩が始まりました。
*この一連の取り組みはRKC高知放送にも取材していただいています。