少し下流で、四万十川の支流の中でも特に透明度の高い黒尊川が合流します。黒尊川の奥には国有林があり、営林署が設置され多くの人が住み、トロッコが敷設され、この口屋内まで木材が運搬され、四万十川を下っていました。川港で当時はすごい賑わいだった口屋内。映画館が2つもあったと聞きます。
 この沈下橋ができる頃には、木材輸送の手段がトラックによる陸送に切り替わり、少しずつ林業が衰退していきました。口屋内沈下橋は、そんな歴史も見てきたのでしょうか。
 2010年に橋が落ちて、11年後の今年4月に復旧し開通しました。

 対岸をつなぐ沈下橋を、今でも多くの人が利用しています。ゆっくりとゆっくりと渡っていきましょう。

・架橋年度 昭和30年

・橋長:241.3m(2番目に長い)

・幅員:4.05m

・所在地 四万十市西土佐口屋内