5月29日。四万十市入田の芝生。天候は快晴☀

四万十川大人塾 第2回 鮎の網投げを行いました。今回は陸上での練習です。というのも、網投げって難しいんです!基本的に3種類(投網、投げ網、建網)の網があり、よく使うのが投網と投げ網の2種類。今回はその2種類の網を知り、投げ方を覚え、「網が開く」までが目標です。

宿題だった「近所で鰻の延縄を実践してみる。」の成果ですが、鰻を堪能した人、ナマズやスッポン、亀に出くわした人がいたようで、それぞれに良い宿題をしてもらっていました。

今回の講師は、四万十リバーマスターの堀岡喜久雄さんと生川千晴さんです。特別に山崎隼志さんも駆けつけてくれました。網投げ大好きな漁師も何人か見学に☆ありがとうございます。

網投げの基本

まずは、網の座学から。網の種類、構造、鮎を獲る仕組み、適した網の選び方など。初めての網の世界に、へえ~という声をたくさん聞きました。そもそも、「投網(とあみ)」と「投げ網(なげあみ)」はまったく違う。ややこしいですね。

投げ網の中にはさらに刺網と袋網という形態の異なる網があります。使う場所や狙う鮎によって網を変えなければいけません。漁師は鮎を獲るために何種類もの網を使いこなすのです。

さあ、練習だ

座学だけではわかりません。投げてみなければ!早速、2グループに分かれて投網と投げ網を練習しました。

投網は生川さん、投げ網は堀岡さんを講師にスタートです。網投げにもいろいろな方法があり、流派も存在するほど!今回はお二人の講師流で教えてもらいました。

投網

投網はセッティングが肝心です。

投網のセッティング

①大きく長い網を延ばして、まずはねじれをとります。

②手縄を左手に巻いていき、おへその辺りまで網を寄せます。

③投網は円錐状に広がる構造のため、下につく錘は円状につながっています。その円を整形し、左の脇に少し網をとって固定。

④右足に網を下からすくいあげて置く。

⑤残りの網を左手に重ね、右手で右足の網を持ちあげ・・・・完了。

塾生の皆さんも必死に講師を見ながらついて行きますが、途中で分からなくなる・・・覚えられない!というのが感想でしょうか。苦戦しながらも挑戦して、セッティングができたら、左から降って前に投げ出します。これも遠く円形に錘が広がるのが良し!

投網の投げ方(四万十川財団のyoutubeチャンネル)

投げ網

投げ網は、両手投げでおこないます。片手投げもありますが、腕力が必要なこと、開きやすさ、打ち分けのしやすさから両手投げに統一して教えてもらいました。

投げ網(両手投げ)の方法

①アバくり(手縄を一つずつ手繰り寄せる)をしっかりして、網のもつれをなくします。これができていないと網が広がりません。

②投げたい方向に体を向け、両手に網を持ちます。網は先に出す方を多めに持ちます。(例:左に投げたい場合、左の体を向けて、右足を前に出して立つ。右手に多めに網を持ち、左手は少なめに。)

③1,2、さん、はーいで投げます。1で少し斜め前、2で横、さんで後ろに引いて、はーいで多く網を持っている方から前に網を投げます。

半円を描き、網が広がっていれば良し。リズム感と錘の重さを感じながら投げることがコツです。投網よりも開くことが難しいので、練習あるのみ。

なげあみの投げ方(四万十川財団のyoutubeチャンネル)

腕試し

最後に、練習の成果チェックということで、腕試し大会をしました。

投網から1人1投ずつ。講師の先生にお手本で投げてもらいましたが、遠く丸く。さすがです。セッティングが大変なので、思い出しながら丁寧に投げてもらいました。男性陣は力があるので、かなり飛ぶ!!!!でも、丸くなっていないこともあり。

続いて、投げ網です。講師はさすが、きれいな半円で遠くに飛びます!飛びすぎる人も、手前で網を離さずに落としてしまう人も。個性豊かでした。

皆さん、練習の成果あって、目標の網が「開く」はほとんどの方がクリアです。センスが良い☆

大変お疲れさまでした。実際に川で網を投げるのは8月です。それまで忘れないように、練習とイメトレお願いしますよ~

集合写真

ベストショット集