東京都港区竹芝にてミズベリング・インスパイアフォーラムがあり、全国の水辺の人々と交流すべく久しぶりの東京出張へ行ってきました。

MIZBERINGとは

まだまだ、十分に活用されていない日本の水辺。ミズベリングは、新しい水辺の活用の可能性を切り開くための官民一体の協働プロジェクトです。

https://mizbering.jp/

全国で水辺の活用が進んでおり、人と水が近い存在になりつつあります。今回は、そんな水辺活用の全国の事例、国土交通省の現在の考え方などを共有するフォーラムでした。

到着して時間があったので、東京の水辺活用を見てきました。竹芝では、海に面したおしゃれな広場が広がっていました。ビルとビルの間に突如、オープンなスペースが出現。少し休もうとカフェに入るときつきつが普通の東京ですが、こんな空間なら海を見ながらゆっくりできます。近くには人口干潟があり、環境学習も行われているようです。

浜離宮の歴史的で緑のある景観に加え、高層ビルの眺めも楽しめ、自然も豊富。それらの要素を活かして生物多様性に触れるエコツアー、安定した水面を活かしたSUPなどの水上アクティビティ、水上映画鑑賞、水辺バーベキューなど様々な実験を行ってきました。これだけ水に囲まれているのにこれまで触れ合える場が少なかった東京の水辺に、まちづくりと一体になったにぎわいや憩いのタッチポイントが整備できないかと様々な検討を行っています

https://mizbering.jp/archives/22879

東京の洗練された水辺はさすがです。四万十川では、どうだろうか・・・?四万十川ならではの現代的な水と人の関り方もあるのではないかと感じました。

港区竹芝の水辺

さて、フォーラムです。

これもまたとてもスタイリッシュな会場でまるで映画館。会議室ではなく、舞台のような照明とスクリーン。期待が高まります。

起きていることをリアルタイム発信してほしいということで、SNSをフォーラム中に投稿することを推奨され、さらにはツイッターのように発表を見て感じたことを会場専用のページに投稿していきます。

全8事例、国交省の若手官僚のトークセッション、ミズベリングの関係者によるトークセッションが行われました。

なかでも公益財団法人東近江三方よし基金の事例が印象的でした。SIB(Social Impact Bond)という仕組みで、民間の投資によって事業を行い、成果を出した時のみ行政が補助金をつける活動です。「お金は正しく使うのではなく、ちゃんと使うこと。」という発言にハッとさせられました。詳しくは(公財)東近江三方よし基金さんのHPをご覧ください。(https://3poyoshi.com/)

他にも、海外の水辺利用や行政の新しい考え方の広がりに刺激を受けました。四万十川は昔から川に近い暮らしがありましたが、少しずつ川が離れているのが課題です。流域住民や観光客がどう川に関わっていけるのか。今回のフォーラムを受けて、川とのかかわり方を改めて模索していく必要があると感じました。