DSC_7202バイケイソウ

●バイケイソウ

トリカブト、ハシリドコロと並んで、猛毒植物のトップ3にカウントされる植物。高さ1~1.5mにもなる大型の植物で、全草にベラトルム・アルカロイド(総称)を含み、人の致死量はわずか20mmg、加熱しても分解されません。ギボウシとの混同による中毒事件が多いものの、四万十川流域ではかなり標高の高い所にしか分布していないので、可能性としては低いでしょう。ただし四国山地などでは個体数が多く、注意が必要です。(2013年7月13~14日撮影、高知県梼原町)

DSC_7314イブキトラノオ

●イブキトラノオ(四万十川百名花の49)

四国の高山でお花畑を形成する代表的な植物。シコクフウロソウ、シモツケソウ(四万十川流域には無い)とは、よく混生します。名は滋賀県の伊吹山に多いことによります。(2013年7月14日撮影、高知県梼原町)

DSC_7478ハンカイソウ

●ハンカイソウ

四万十川最下流の四万十市郊外から標高1000mを超える山地まで広く分布します。猛毒があり、牛やイノシシ、シカなどの獣が食べず、しかも草丈1~1.5mにもなる大型の植物なので、他の植物の光合成を遮断するなど生育地を圧迫します。この植物が繁茂するということは、植物の生態系において好ましいことではありません。(2013年7月14日撮影、愛媛県西予市野村町)

DSC_7792チダケサシ

●チダケサシ(四万十川百名花の61)

四万十川流域では四万十町(自生)のみに見られます。ユキノシタ科の植物で同じ仲間のアワモリショウマ、アカショウマとは、花、葉の形がよく似ます。例年なら、ピンク色で染まるくらい一面に花が咲くのですが、今年は、ことのほか降雨日数、降水量が少なく、土壌が乾燥していて、開花していたのは2個体だけでした。学(属)名のアスチルベと同じ名前の園芸植物が花屋さんなどで売られています。(2013年7月21日撮影、四万十町)

DSC_7821ノカンゾウ

●ノカンゾウ(四万十川百名花の65)

四万十川流域には花が一重のノカンゾウ、八重のヤブカンゾウがあり、いずれも人里、里山に生えますが、ヤブカンゾウの方がはるかに多く見られます。学(属)名はヘメロカリスと言い、ギリシャ語で「一日の美」という意味です。花が一日でしぼんでしまうことによります。ただし花は次々と咲くので、長い期間、観賞することができます。(2013年7月21日撮影、四万十町)

DSC_7869ハマユウ

●ハマユウ

浜木綿と書いて、ハマユウと読みます。沿海地に生えますが、よく植栽されますので、町中で見かけることもあります。個体数は多いのですが、撮影する際に、花の形の良いもの+背景を海にしたいと思うと、意外と場所が少なくなります。このことは同じく海浜砂地に生えるハマゴウにも同じことが言えます。(2013年7月21日撮影、黒潮町)

☆風景写真☆

DSC_7401(山名入・全景) DSC_7398(山名入)