新型コロナウイルスの影響と台風の影響で2か月延びて・・・ついに開講できました。自然相手の企画なので思うようにいかず、塾生の皆様、講師の皆様にはご迷惑をおかけしました。
網投げの習得には時間がかかるため今年の第2回大人塾で陸で練習ました。しかし、それも5月のこと。夏の最盛期に川でガンガン投げてもらおうと思っていたのですが、鮎漁が一番忙しくなる10月に2週続けて3回の集中講座となりました。
よし、投げ方を思い出そう 10月1日
今回の舞台は四万十川本流の網代。
皆さんと「お久しぶりです~」という会話から始めてスタートしました。今回の講師は四万十リバーマスターの永野一夫さん。西土佐の網の御用人!網投げもガンガンやりますが、網を作り、網を直すことをたくさんの人から請け負っています。
まずは、投げ方を思い出しましょう。川に直接投げて練習です。川での網の使い方を学びましょう。なんとなく体が覚えているので、期間が空いても少し思い出してもらうだけで感覚を掴んでもらえました。
川での所作を覚える
鮎を網で獲るという川での所作を永野さんから学びます。川への近づき、鮎を探す、自分の力量に合わせて鮎を捉えるポイントを探す。網を投げ、追い込み、網を川の中で手繰って回収。一つ一つの動作に意味があります。鮎の動きを知り、川という自然を見て、自分の網を知る。こういったことが必要になるのです。言葉で説明してもわからないので、永野さんの所作をお手本として学んでもらいました。そして、実践。
網投げでは、鮎を見つけることが第一歩。素人には網を投げるより難しいです。まずは、鮎が跳ねたところを見つけます。河原を下に下りながら鮎を探しました。「あそこにおるぞ」と言われますが、「どれですか?」という状態。こればっかりは鮎を見る目を自分で養ってもらうしかないです。跳ねたところへ投げる!実践が大事なので川での所作を覚えてもらうことを目標に、一人ずつ散らばって投げてもらいました。
網投げと向き合う静かな時間
川と鮎と自分の力と格闘する静かな時間が流れます。
網投げは辛抱が大事。短気な人には向きません。鮎が自分の網が届く範囲に来るのを待つか、鮎をひたすら河原で探し続けます。時には風や太陽の向きで鮎の動きを予想します。だからこそ、獲れた時の面白さは格別な物です。群れを一気に囲むので上手い人は10尾以上を一回に獲ってしまいます。
塾生の皆さんは川を見つめ鮎を目を凝らして探す人、とりあえず練習だと投げまくる人、講師やスタッフにアドバイスをもらって試す人など思い思いに網投げと向き合ってもらいました。
一番網投げで鮎が獲れるのは、日没前後の夕まずめです。今回もその時間を設定していたので、だんだんと日が暮れていき、今回の講座も終了です。
なかなか鮎を獲ることは難しく、たまたま網の錘に当った鮎が1尾獲れただけ・・・。また、鮎が小さく網目が合わずに抜けてしまうことが多々ありました。鮎の大きさと網目を合わせることの重要性も学べました。
今回は、初めての実践ということで川での所作を覚えてもらえたので目標達成!
さあ、明日は鮎を狙って挑戦!!!