ついに最終回となりました四万十川大人塾です。アユは獲れたのか?

大人塾の千秋楽 10月9日

今回も鮎の網投げをします。鮎を獲りたい!!!!

講師は山崎隼志さんと生川千晴さんのお二人です。普段から鮎をはじめ鰻、エビ、ツガニなどの漁をしている川漁師。そんな二人から今回は、鮎を獲ることをしっかり教えてもらいます。舞台は第五回大人塾と同じ西土佐の網代です。

講習前から鮎が跳ねていて、講師の二人は早速鮎を網で獲ったところでした!さすがです。

川漁師に 網投げ質問コーナー!

はじめに、塾生から講師への質問タイムを設けました。投げてみて感じることがたくさんあったはず。疑問や気になっていることを尋ねます。

質問:「 鮎が見えません!どうやって探せばいいですか。 」

答え:鮎が跳ねたところを探して、その周りをよく見る。鈍い光がギラっと光れば鮎。川で鮎を見る練習をしてください。

質問:「 初心者が買うならまずどの網を買えばいいですか? 」

答え:袋網と刺網があるけれど、袋網がどこでも使えると思う。刺網は瀬だと寝てしまうから獲れない。目節は時期や狙う鮎に合わせて考えるけど、今日のこの河原なら10~12かな。

質問:「 片手投げと両手投げの使い分けはどうしたら良いですか? 」

答え:投げたい方で投げれば良いけど、鮎は上流の沖側に逃げるから、それを伏せないといけない(行く先をふさぎたい)ので、網の広がり方を考えて投げましょう。網は右から投げる(右利きなら片手投げ)と左上を、左から投げる(同じく両手投げ)と右上をふさぐ形になる。だから、左岸から投げるなら右から投げて、右岸から投げるなら左から投げたほうがいい。でも、最初のうちは広げる方が優先だから慣れているやり方でいいと思います。

さすが!!!お手本の網投げ

講師のお二人に、お手本を見せてもらいました。先週の講師は片手投げでしたが、山崎さんと生川さんは両手投げです。人によって投げ方が全く違いますが、山崎さん曰く「鮎より4~5m先に飛ばさないといけないから、網が開くことにこだわるよりは前に早く飛ばした方がいい。」とのこと。

網投げと向き合う

網代の広い河原に広がって、各自鮎を探しながら網を投げていきます。鮎の見方を教わる人や投げ方を見てもらう人、ひたすら投げるを繰り返す人など様々でした。

今回はしめ縄の許可を持っている人に了承をもらって、張ってあるしめ縄付近でも投げさせてもらいました。ここは下ってきたアユが溜まるので捕りやすいんです。今回は今にも雨が降り始めそうな曇り空でした。こんな暗い日は鮎が見えにくい(鮎の反射が見えない)ので、鮎を探すのにも苦労しました。山崎さんと生川さんはちゃんとした偏光グラスをかけていて(受講者は百均のサングラス)その大切さがよくわかりました。鮎は跳ねるが姿は見えず、獲れそうで獲れない時間が続きました・・・。

ギリギリまで粘りましたが、いよいよ夕闇が迫り、終了~!

卒塾試験?!

最後に大人塾の卒塾試験(?)で実際一人ずつ投げて、講師に講評をもらいました。みんなが見ている中投げるのは緊張するようで、上手く投げられなかった人はもう一回!皆さん、なかなか上手になりまして、今年始めたばかりとは思えないくらい上達していました。それでもアユは簡単には獲れない。あと必要なのは、鮎と川を見る力です。みなさん無事に卒塾です。これからは独り立ちです!卒塾証書を事務局長より手渡しました。来年もたくさん川に行って自然と向き合って、川の時間を楽しんでください。

参加いただいた塾生の皆様、四万十リバーマスターの講師の皆さま、サポートしてくださった卒塾生、四万十川振興室の皆さん。ありがとうございました。

とことん。