京都大学フィールド科学教育研究センターとイオン環境財団の協働により開催されたシンポジウムに参加してきました。
午前中は、全国の高校生による森里海研究のポスター発表会が行われました。森里海をテーマに様々な視点から自ら課題を見つけ研究したようです。京都大学を中心とした先生方に発表を聞いてもらう機会はそうそうありません。緊張したと思いますが、堂々と成果を発表する姿は素晴らしかったです。
・愛媛県立西城高等学校 ヒトも生き物も暮らしやすい環境って?~西条市の様々な田んぼから学ぶ~
・山口県立徳山高等学校 シイタケ菌の成長と音の関係
・福岡県立伝習館高等学校 伝習館高校の挑戦!9年間に及ぶニホンウナギのサンクチュアリづくりを通して~特に持続可能な水環境維持に必要な水の流れと微生物について~
・北海道釧路湖陵高等学校 ヒシの繁茂が及ぼす水質への影響の調査
・東京都立八王子東高等学校 生態系と地域社会から高校生が考察する生物多様性が持続可能な多摩川・浅川とは
・京都府立海洋高等学校海洋科学科 マナマコ寄生虫除去 広がる可能性
・京都府立西舞鶴高等学校 地球環境と海の生態系調査
・広島県立広島国泰寺高等学校 甲虫で里山の遷移の評価をしよう
・広島県立広島高等学校 紫外線がプラスチックに与える影響
・神奈川県立生田高等学校 銅・アルミニウムは、土砂災害予想装置の電極に使えるか?
発表後、ポスターセッションでディスカッションが行われ、高校生と質問や意見を交わすことができました。都立八王子東高校の皆さんには、都会に暮らすなかで、自然環境に興味が沸いた経緯を聞いてみました。この研究に関わった生徒さんの多くは、近くの河川であった生き物調査など、何かしら自然や生物に触れる機会があったようです。都市部では、子どもが自分たちだけで自然と触れ合う場や機会がないので、イベントや授業などで自然に触れることが一番のきっかけになるようです。自然に触れる機会の少ないことを改めて感じましたが、ちょっとした自然とのふれあいが研究につながるほど心に残っているということに驚きました。そんな子供たちが四万十川の大自然に触れ、自由に遊ぶことができたらどんなに楽しいでしょう。
高校生の皆さんはそれぞれに刺激を受けたようでした。四万十川流域の高校生にもぜひ参加してほしいと思います。
午後からは京都大学名誉教授湯本貴和先生の基調講演「みんなで創ろう!わたしたちの里山里海」と京都大学フィールド研究室の施設や研究内容の紹介がありました。
湯本先生のお話では、里山里海の概念を改めて整理することができました。里山里海を守るために、生態系サービスを受ける私たちは何を優先し改変していくか、利害関係と争いがある中で誰を基準にするかが難しいとおっしゃっていました。
京都大学フィールド研究センターは3つの施設があります。上賀茂試験地、舞鶴水産試験所、瀬戸臨海実験所。それぞれに個性を持ち、面白い研究をされていました。また、京都大学フィールド研究センターではモンベルと協働で森の健康診断を実施し、日本全国の源流域の水質を調査しているようです。当財団もぜひ協力し、情報交換をしていきたいと思います。
京大フィールド研HP 森里海シンポジウム「みんなで創る里山・里海の未来」(第8回) もご覧ください。
P.S. 京都の一番の思い出。(丸石) 局長が書けと命ずるので書きました。皆さんにはあまり面白い話でもないのでとばしていただいて結構です。
シンポ当日朝、宿を出る前にsuicaをすぐ出せるようにと思い、いつもの場所(上着のポケット ー ちなみに丸石は交通カードをはだかで持って歩きます ー) に手を入れると、あれ、、、、ない?財布の中・・・・・・にもない。鞄の中、お土産の中も全部ひっくり返しますが、、、、、、、 ない。どこにもない。前日に結構な大金をチャージしていたので、これは痛い。
待ち合わせの時間が来たので探すのを諦めて、( 駅に届いていて )と一縷の望みを持ってホテルを出発しました。
やっぱり落としたのかなー、道が分からなくて地図出した時かなー。カバンおろしたのどの辺だっけ・・・・・。どこかに落ちてないかなー(泣)。誰か拾ってくれてないかなー(´;ω;`)。
同行者の証言ではカードで頭がいっぱい、どう触っていいかわからなかったそうです。
ああ、この辺で酔っぱらいのおじさんたちがいて避けたんだよなー。やだなー酔っ払い。ないかなー。私のsuicaないかなー。ちゃんとケースに入れとけばよかったなー(ケース持ってないけど)・・・・・
もうちょっと歩けば、昨夜カバンをおろして地図を出した横断歩道。と、植え込みの隅に何かある。私のsuicaに似た緑の四角いものがある。まさかねー。引っかからないよその手には。でも、やっぱり・・・あれはもしかして・・・
仕切りのコンクリート上に丁寧に置かれたsuicaを発見!!!!!!!
名前を確認したら間違いない、私のsuica!
「ヤッター!京都の皆さんありがとう!」
朝の京都に拳を突きあげて叫びました。
その後のシンポジウムに集中できたのも京都の皆さんのおかげです(拾って置いておいてくれたのが京都の人かどうかは分からないけど)。また、財団の皆さんには大変お騒がせしてすいませんでした。今後、suicaは鞄に入れます。どなた様か存じませんが、その節は誠にありがとうございました。あれは丸石のsuicaです。