第一回目となる水源地域未来会議に行ってきました。
水源地域未来会議は、上下流交流や地域活性化交流等を通じた持続的かつ自立的な水源地域の未来形成に向けて、取組の課題や先進的な取組事例等を共有し、意見交換を行うことで、各地域の水源地域振興の取組の更なる深化を目指すことを目的とした会議です。「水源地域活性化会議」と「水源地域支援ネットワーク会議」を統合し、『水源地域未来会議』として今年度から発足した会で、昨年度から会議立ち上げの中で国交省から四万十川財団と四万十川総合保全機構にも話が来ていました。
詳細は国交省の「 令和5年度第1回水源地域未来会議 」のページをご覧ください。(ちなみにですが、最後の写真ネットワーキングセッションで四万十川の取り組みを説明する神田も写っています。 ー 問い詰められているように見えますが別にそういうわけではありません ー )
1日目。ソトコトの指出さんとハートビートプランの泉さんのトークセッションは安定の面白さでしたが、個人的に特に興味惹かれたのは、熊本県菊池市長の事例発表です。きっかけは行政でも途中から民間団体が持っていてしまう体制は秀逸でした。イデベンチャーは窪川や大野見でもぜひやってみたい企画ですが、ちょっと水路の規格が菊池より小さいかもしれません。
2日目で面白かったのは、高知県土佐町の事例発表です。「広域連携で水源地と水資源を守る」、言うはやさしく実際にやるとなるといい方法が思いつかないこの課題に対して、グリーンアクセラレーターという中間支援組織を置くことで実際に回るようにする、その際もポイントとして、「受益のずれ(守る負担は上流、水資源の恩恵を受けるのは下流)の考え方」「定量化して見せる(緑のダム等理念としては分かるが効果がはっきり分からないものを数値化して目に見えるようにする)」「時間軸の違いを意識する(木を植えてから育つまでの時間がかかるのは当たり前。でも、短期的な効果も出す)」等々、いろいろな新しいアイデアを見せてもらいました。同じ県内ですが全く知らなかった土佐町の取り組み、今後注目していきたいと思います。
コメンテーターとして登場した橋本淳司先生の「流域を生活圏として意識する」という考え方には大賛成します。
いつもとは少し違った分野の人たちの集まりだったので、新しい視点からの川活を学べました。早速四万十川でも取り入れられることはないか、考えてみます。