四万十町では毎年、四万十川に親しみを持ってもらおうと、町内の小学5年生を対象に川がき体験を行っています。今年は四万十町米奥の四万十川で、約60名の子どもたちと川遊びをしました。子どもたちは4つのグループに分かれ、順繰りに4つのプログラムを体験していきます。1つ目は筏遊び、2つ目が川遊び、3つ目が竹の水鉄砲作り、そして4つ目が私たちが担当したスローロープ投げ+生き物探しです。
夏休みでこれから川遊びに行く機会も増えると思いますが、もし万が一水の事故が発生してしまったら、どう対処すればいいのか、知らない子どもたちも多いと思います。そこで今回は子どもたちに模擬的に救助を実践してもらい、水難救助において最低限知っておいてほしいことを学んでもらう機会としました。
はじめにテントに集まってもらい、水難救助において知っておいてほしいことを説明。もし溺れている人がいた場合、絶対に飛び込んで助けに行かないことをまず説明し、じゃあどうやって助けたらいいのか、子どもたちに考えてもらいます。すると、「大人を呼ぶ」「浮き輪を投げる」「ペットボトルを投げる」など優秀な意見が続々と出てきました。その通り!みんなちゃんと分ってるみたいですね。溺れている人を見つけても泳いで助けに行かない、陸から浮くものを投げて助けるということをしっかり理解してもらった後は、スタッフによるお手本を披露。財団の名女優、丸石が溺れている人役となり、悪い例も見せつつ、スローロープの投げ方を見てもらいます。例のごとくスタッフ羽方は助けられませんでしたが、見事局長が救助し、しっかりお手本の役目を果たしてくれました。さあ、そしたらいよいよ実践です。2人~4人1組のペアを作ってもらって行いますが、複数校が混ざっているグループもあったので、交流を深めるという狙いも込めて、違う学校の子と一緒になるよう工夫してもらいました。
グループが完成したら、スローロープを持って実際に投げてみます。流される役と助ける役を交互に行い、スローロープに慣れてもらいました。今回使用したのは普通サイズのスローロープだったので、子どもには重たく持ちづらかったのか、なかなか飛距離が出ない子どももいましたが、見事お友達の救助に成功する子もいました。どういう投げ方が投げやすいか、どうやったら遠くに飛ばせるか、子どもたちなりに一生懸命考えてくれたようです。また今回は投げ終わった後の収納も子どもたちにやってもらいました。ロープが長いので片づけるのが結構大変。友達に手伝ってもらいながら、ロープが絡まないように収納していきます。かなり地味な作業ですが、毎度嫌がることなくやってくれました。何度も投げるうちにだんだんと狙ったところに投げられるようになり、無事お友達を救助できると歓声が上がりました。子どもたちは楽しんでスローロープの投げ方を学んでくれたようです。
しっかり学べたら、あとは生き物を探したり、流されてみたり、自由に川遊びを楽しんでもらいました。みんなで川で遊ぶのは楽しいですね。おかげさまで事故もなく、無事全てのグループに体験してもらうことができました。
お声がけいただいた四万十町役場のみなさん、ありがとうございました。
また来年も四万十川で元気に遊びましょうね。