中村高校西土佐分校の環境学習のお手伝いに行ってきました。
高知県自然共生課の主催で、清流度調査と水生生物調査が毎年行われています。
全校生徒で毎年行っているので、3年生は3回目!
まずは、パワーポイントを使って四万十川の説明と清流度についてを共生課の方から、水生生物についてを当財団が講義しました。
その後、お昼を挟んで川へ調査へ出発です!
9月の中旬だというのにとても暑い日で、ウェーダーを履いていられませんでした・・・
4班に分かれ1班ずつ清流度を調査し、その間に他の3班は生物採取に励みます。
この日、少し増水があったこともありパッと見でも濁っているようでした。清流度の測り方も、3回目になると先輩たちはお手の物。1年生に教えながら計測をしてくれました。頼もしくて助かりました。
記録は最高8m90㎝。最低は4mほど・・・入射角度が悪いのか、上流を濁してしまったのか明らかに測定値が低い!清流度の計測は、計る人や場所、時間によっても大きく異なるのです。
水生生物の方も順調に集まり、11種類ほどが見つかりました。ASPT値は8近く!良い環境です。
滞りなく順調に環境学習を終了することができました。とても頼もしい生徒の皆さんでした。今後は学校独自の調査もできるのでは・・・と期待してしまいます。
授業の後に、3年生から四万十川に関するインタビューを受けました。以下のような質問です。
①四万十川の流れ込む生活排水削減のために自然に優しい自作の石鹸を自作するのはどうですか?
影響はありますか?
②私達で外来種の駆除をすることは現実的ですか?
③外来種の駆除をするようなイベントを開催したりしていますか?
できるとしたらどのような方法がありますか?
④四万十川財団さんはInstagramをやっていますが、どんな意見をいただくことがありますか?
①は難しい質問でした。石鹸の生分解性に優れているというメリットと、石鹸にも環境負荷があること、合成洗剤の改良、浄化槽や下水道の発達についても併せてお話しました。詳しくは調べると分かるので概説だけになりましたが、一長一短を知りながら勉強してほしいと思います。②③についてはブラックバスのことがメインでしたが、駆除のイベントは行っていないこと、イベントを考える際は生態を勉強して効果的なやり方を考えてみてほしいと提案しました。④については当財団のインスタグラムの状況を少しお話しました。
他にも外来植物についての質問もあり、高校生がここまで熱心に四万十川のことを考えてくれているのだと感動しました。また、何か困ったらいつでもどうぞ!一緒に考えていきたいなと思います。