DSC_8575ノギラン

●ノギラン

葉はロゼット(放射)状になって、同じユリ科のショウジョウバカマに似ますが、夏緑性で、冬期には枯れて無くなります。山地のガレ場や草原に生え、夏に地味な花を咲かせます。花が小さくて恐縮ですが、せっかくまとまって咲いていましたので、全体を撮影しました。(2013年7月28日撮影、高知県梼原町)

DSC_8882ホソバシュロソウ

●ホソバシュロソウ

高山に生え、花は地味ですが四万十川流域では希少な植物です。根生葉(根元の葉)や花は、バイケイソウによく似ており、同じように強い毒があります。この植物が出現するレベルになると、マイヅルソウ、シモツケソウ、ホソバノヤマハハコなど、四国山地(標高1500~2000m弱)と同じような植生になります。(2013年7月28日撮影、高知県梼原町)

DSC_9104ギンバイソウ

●ギンバイソウ(四万十川100名花の59)

名は花が梅に似ることにより、草本類の中では葉先が分裂して二股になるという変わった形をしています。昔、大陸と陸続きだった頃と同一種または近縁種が現存する原始的な(そはやき)植物。本州の東海以西、紀伊半島、四国、九州の太平洋側だけに分布します。四万十川流域では、津野町芳生野以北に分布し、渓流沿いに多く見られます。オオマルバノテンニンソウとは、よく混生します。(2013年7月28日撮影、高知県梼原町)

DSC_9192キツネノカミソリ

●キツネノカミソリ(四万十川100名花の54)

四万十川流域では、四万十市西土佐岩間以北で見られ、石灰岩地に多い傾向があり、ヒトリシズカとはよく混生します。葉の頃、花が無く、花の時、葉が無いのは、ヒガンバナ科に多い特徴。よく群生して、流域の所々に一面のお花畑ができます。(2013年7月28日撮影、高知県梼原町)

DSC_9269オオキツネノカミソリ

●オオキツネノカミソリ(四万十川100名花の54)

キツネノカミソリと比べて花、葉共に大きいことによります。それだけでなく、花の色がやや薄く、おしべ、めしべが花弁より長くなる特徴があります。キツネノカミソリよりも標高の高い所に多く、同様に石灰岩地に多い傾向があり、よく群生して、満開時には林床が一面の花で染まります。(2013年7月28日撮影、高知県梼原町)