大野見小学校の子どもたちと、四万十川の支流、橋谷川の源流点を探しに行ってきました。実は大野見小学校の子どもたちと一緒に授業をするのは今回が初めて!また源流探検という内容で授業を行うのも初めてなのですが、子どもたちはいったいどんな反応を見せてくれるのでしょうか?
スタート地点は橋谷集落にあるまんが神社付近から。まんが神社とは橋谷集落にあるパワースポットで、その名に因んでまんが甲子園出場者たちがお参りに来るという神社です。こんなところにこんなスポットがあるとは…気になった方はぜひ足を運んでみてください。(分かりづらい場所にある+道中は細い山道になっています。お越しの際はお気をつけください。)
はじめの挨拶の時、子供たちは大量の野イチゴを持っていました。来るまでにたくさん道端で見つけたようです。聞けば今日の授業を楽しみにしてくれていたんだとか。こちらとしても気合が入ります!さぁ、源流探検にレッツゴー!
橋谷川沿いに続く山道を登って、源流を目指します。川のはじまりを見ることも大事ですが、山も見ながら、山にはどんな植物があるのか、どんな音がするのかを観察してもらうことも目的の一つです。そこで、子どもたちには持ってきたタブレットで気になったものを撮影してもらいながら進みます。まず子どもたちが見つけたのは、やっぱり野イチゴ。山肌一面に茂る野イチゴをなかば興奮気味に取りまくる野イチゴハンターの男の子は、出発早々両手が野イチゴでふさりました。笑
「山にはいろんな色があるから探してみよう」と声をかけると、子どもたちはたくさんの色を見つけてくれました。葉っぱの緑、地面の茶色、ムラサキシキブの紫、野イチゴやハゼノキの赤、枯れた葉っぱの黄色、、、色を通して植物の観察を楽しんでくれたようでした。
また、山肌のあちこちで小さな穴を発見。これは鳥の巣穴やモグラなどの小動物が作った穴なんだよと教えてあげると、興味深そうに見ていました。こういう小さな気づきから、生き物を身近に感じるきっかけになったらいいですね。
人の利用があったことがわかります
山道をどんどん歩いて、川が道路を横切って流れている場所に到着。水量もそんなに多くないので水を避けながら通ることもできるのですが、なぜか果敢に水に突っ込んでいく子どもたち、、、12月の寒い時期に、冷たい山水を渡る子どもたちに大人はタジタジです。「なんで行けるの?寒くないの?」と聞くと、「全然寒くないよ~!」となぜか楽しそう。笑 子どもってすごいですね。
川を覗いてみると、カワムツが泳いでいました。子どもたちは魚を見ることを楽しみにしていたそうで、今にも川に入りそうでしたが、さずがに冬なので断念。夏だったら入らせてあげられたんですけどね、、、。また夏に遊びに来ましょう!
さらに進んでいくと大きなシダがたくさん生えている場所につきました。ここで局長がシダを使った遊びを子どもたちに伝授。折ったシダを崖から飛ばすだけのシンプルな遊びですが、これが子どもたちに大ハマり!紙飛行機のようにふわーっと飛んでいくシダ飛ばしが気に入ったようで、飛ばしたシダを崖下に取りに行くほど気に入ったみたいでした。他の場所でも飛ばせるようにシダを持って移動。休憩スポットまではあともうちょっとです。
ほどなくして休憩スポットに到着。草むらが生い茂っていてもうここから先へは進めそうにありません。一旦おやつ休憩を挟んで、かくれんぼをして遊んで、さあもう戻ろうかというところで、局長からひと言、「もう一本の谷筋のほうならもうちょっと行けそうだから行ってみる?」。すると子どもたちも「行く!」と駆け出していき、急遽探検を続行することに。道沿いを進むのかと思いきや、子どもたちは軽快に崖を下り川岸(もうほぼ川の中)を進んでいきます。正直大人はついていくのにへとへと。それでも木々を覆う苔や岩々、流れる澄んだ山水がまるでジブリの世界のような幻想的な景色を作り出し、進むごとにワクワクが高まります。どんどん川をさかのぼって、ようやく水が湧きだしている源流点(だと思われる場所)を発見!見つけた子どもたちはとても嬉しそうでしたが、サワガニを発見するとすぐそっちに夢中になったようで、記念写真を撮りたい大人の思惑はそっちのけで、懸命に捕まえていました。無事サワガニをゲットしたところで、みんなで記念撮影。無事源流点まで来れてよかったですね。
帰るときまで元気だった子供たち。へとへとな大人をよそに、ダッシュで山道を戻っていきました。
子どもたちからは「シダ飛ばしが楽しかった」「また家族も連れて友達と遊びに来たいと思った。」といった感想もあり、季節外れの川の環境学習を楽しんでもらえたようです。来年は川にも遊びに行きましょうね。