今年も中村小学校にお声がけいただき、山の学習を行いました。昨年同様、四万十町で林業をしている中平光高さんを講師に、実際に林業で使う道具の勉強や枝切り体験を行いました。
まずは道具の前に集まってもらい、林業の説明と道具の説明をしてもらいました。林業は業者が行うような大規模な林業と個人で行う小規模な林業の大きく2つの形態があること、大規模な林業では木を植えて50年になると一斉に皆伐するが、小規模な林業では長く間伐をし、長い年月をかけて林業をやっていくことを説明してもらいました。また、林業で使う道具について、身の安全を守るための道具、木を切るための道具、木を倒すための道具などについて、クイズを交えて楽しく教えてもらいました。子どもたちも積極的に発言して、林業に興味津々なようでした。特に盛り上がったのはヒノキとスギの見分け方。大人でも見分けるのがちょっと難しいですよね。わかりやすい違いとして、葉っぱと樹皮の違い、芯の有無でだいたい見分けられることを話し、クイズ形式でどっちかを判断するゲームを行いましたが、子どもたちすぐに見分けられるようになっていました。普段自分たちの身の回りにある木材が何の木なのか、気にかけるきっかけになるといいですね。
一通り説明を終えた後は、のこぎりを使って枝を切り落とす作業を体験してもらいました。のこぎりを扱うのは初めてという子もいましたが、みんな無事に怪我もなく作業ができました。なかには大きい杉材をのこぎりで切り落とそうと頑張る子も。こういった機会を通して木に興味を持ってくれると嬉しいですね。
最後に中平さんにチェーンソーを使って丸太を切る実演をしてもらいました。子どもたちは、初めて聞くチェーンソーの音に驚いていた様子でしたが、みんなとても真剣に見学してくれました。さっきまでのこぎりで切り落とそうとしてもあんなに時間がかかっていた丸太が、いとも簡単に切り落されている様子をみて、チェーンソーの威力を感じたようでした。帰り際には多くの生徒が自分たちが切り落とした木の破片を記念に持って帰る子も多く、また中平さんが切り落としたスギ材も持って帰りたいと申し出る子がいるなど、今回の授業を通してみんな木材や林業に興味や好感を持ってくれたようです。
中平さん、今回も本当にありがとうございました。