大野見小学校の3・4年生と、大野見の四万十川本流で水生生物調査をしました。まずはいつもの座学。みんな色々な質問をしてくれました。

現地調査は校舎から約1km程離れた河原で行います。徒歩で集合してくれましたが、外気温は28℃あり、大変暑かったです!

財団スタッフが水生生物の取り方をレクチャーしているところ

水の透明度を調査

まずはじめに、清流度計で川の透明度を調査しました。雨が降った後で若干水量が多かったですが、8m75cm離れたところまで目印となるブラックディスクを確認する事ができました。

清流度は8m75cm

水生生物の捕獲作戦

そして、いよいよ各自で水生生物を捕獲していきます。最初はなかなか要領を得ない感じでしたが、だんだんと慣れてきて、次々に捕獲の報告が届いてきます。

見よ!この勇姿を

ソーティング(分類)作業

水生生物が取れたら、次はソーティング(分類)作業に入ります。最初はどれも同じように見えてしまいますが、よーく観察して同じ種類の生物を製氷皿に集めていきます。きちんと分けることが出来たかな!?

四万十川大野見地区:スコア表による水質評価

最後にどんな水生生物がいたか、10段階の数値に分かれたスコア表に記入し、水質評価を行います。さてさて、大野見の四万十川はどんな評価が下されたのでしょうか??

水質評価結果発表:豊かできれいな川

ただ、我々としてはいくつか心配な点があって、それについても子供達に話して考えてもらうようにしました。一つは、今までなかったような藻が生えていること。上流域の大野見地区では、水中の石に緑の藻が付着しているのをあまり見た記憶がありません。それが、今回割と流れの早い場所(つまり一般的に溶存酸素量が多くて比較的水質良好なところ)で見つかりました。もう一つは、同じく流れのあるところでヒラタドロムシ類がたくさん取れたことです。四万十川水系では、ヒラタドロムシはどちらかというと低い水質階級に属する生物で、居るのは流れのゆるい岸近くの石の裏が多い生き物です。それが同じく流心に近いところで大量に取れた、これには違和感を感じます。ここ数年、漁協とのモニタリングで寒い時期に生物採取するようなときでも、見たことのないバイオフィルムがあったりと、大野見の本流でははっきりとした変化が見て取れます。今後も注意深く観察するとともに、関係機関とも連携してさらに調査してみようと考えています。

大野見小の皆さんから感想が届きました!

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