四万十川大人塾の2回目でした。今回は川エビ漁です。エビ筒と言われる仕掛けを使い、テナガエビを狙います!梅雨の時期、天候が不安定な中、開催にこぎつけたのですが…。
それでは復習を兼ねて簡単に振り返ってみましょう!
今回の講師は
西土佐津野川在住の四万十リバーマスター
岡村 猛 (おかむら たけし)さんです。
先月は、リバマス図鑑にご登場いただき、少年時代の濃密な川との関わりを教えて頂きました。今回はエビ筒の作り方や仕掛け方を習います。
エビ筒を作る
エビ筒の作り方には、たくさんの工夫が詰まっています。
エビ筒は、30~40㎝程の筒にエビが餌に誘われて入って、返しがあるので出られなくなるという仕掛けです。
①コジタを作る。
コジタとは、エビが入ってくる入口の仕掛けです。一番繊細で難しいところです。
鉢植えの底に敷く、黒いプラスチックのネットを扇状に切って、親指一本くらいの通り道を作って円錐にし、塩ビパイプに固定します。通り道が、塩ビパイプのちょうど真ん中に来るようにしたいのですが、調整が難しい。コジタが中心からずれて塩ビパイプの内側に当たってしまうと、エビが逃げてしまう可能性があります。電動インパクトで塩ビパイプの周囲に3㎝間隔で穴をあけ、その穴とコジタを細い針金で縫い合わせます。これで、コジタの完成!
②蓋を作る。
コジタをつけた反対側に、植木鉢の皿を蓋にしてつけます。この蓋に、水が通るように穴をあけます。
③エサ入れを作る。
ゴルフクラブのプロテクターを6㎝に切って、そこにペットボトルの蓋を入れます。それが、程よい圧着力で、簡単に取り外しができます。このエサ入れを蓋の部分に取り付けて、エビ筒完成です!
エビ筒の作り方は↓
エサは何?
エビ筒に入れるエサは、「米ぬか」です。つなぎとして「赤土」を混ぜます。つなぎを入れないと、ヌカがあっという間に流れてしまってエビが取れません。
米ぬかはコイン精米所に行けば無料でいただけるところが多いので、そこで調達します。
エビ筒を川につける
つけるときのポイントは、コジタを下流側にすること!エビは餌のにおいを嗅ぎつけて下からやってくるので、これが逆だと全く入りません。そして、動かないように、平べったく長い大きな石をエビ筒に置きますが、エビは少しの変化でも察知するので、エビ筒近くの石やエビ筒の下の石は触らないようにします。
実際に仕掛けてみたかったのですが、前日の降雨により目黒川が増水。残念ながら、この日はエビ筒を仕掛ける事が出来ませんでした。一旦、財団でエビ筒をお預かりして、8/3、3回目の大人塾シャクリ漁の前日にスタッフがどこかに仕掛ける予定です。アユと一緒にテナガエビも試食しましょう!