武田 美和子(たけだ みわこ)

子ども時代、よく泳いだ四万十川で

武田 美和子さんの基本情報

・80年代生まれ

・アクリル画家(現在は風景写真、ペット、人物等を描いているそうです。)

・ITEC認定アロマセラピスト

生きづらさの中から見出した絵画

「人に会うだけでエネルギーがいります」そう語るのは、今回、リバマス図鑑の取材をお受けいただいた武田美和子さんです。子供時代は週6日も、学校に行くのが大変だったそうです。高校卒業後は、東京で2年ほど就職していたそうですが、「週5はキツい・・・」と苦笑いの武田さん。

その後、進路を模索して、アロマの専門学校に通い、イギリスの文部省、労働省の認可を受けた国際ライセンス機関のITEC認定のアロマセラピストになって、リゾート地などで自分のペースで働いたそうです。取材時には、アロマデュヒューザーをつけてくださり、良い香りでお出迎えしてくださりました。

武田さんなりに、エネルギーが枯渇しないように上手に働き方をコントロールした結果、「ずっとやりたかった」という絵を描くための創作エネルギーが確保できたようです。あと、家で仕事がしたいという思いが根底にあり、自宅でアロマセラピストをしながら絵を描き始める事になります。

武田さんの初期の画風。この画風を見て土居さんは「四万十の風景を絵にしてほしい」と感じたそうです。

描いたアクリル画は、窪川や須崎で個展を開き、よく展示販売していたようです。そんなある日、地元のイベントに展示販売していたら、当時リバマスをしてくださっていた土居祥明さんと出会い、「四万十の風景を絵にしてほしい」と依頼されるようになりました。

土居さん提供の写真

武田さんを取材時に同席してくださった土居さんは、武田さんの画風を見て、14年前から撮り始めた四万十川流域の風景写真を絵にしたらいいんじゃないかと思ったそうです。「写真はそれなりに撮れるけど、絵はそうじゃない。だからハガキも写真じゃなく絵が良い」と語ってくださいました。

土居さん提供の写真

1枚あたり約2週間かけ、これまで50枚ほどの作品を仕上げたそうです。2週間も作品と向き合うと「自然と対話している」感覚になるそうです。「一見するとバラバラの中に規則性を発見したり、影が濃いほど、リアル性が増す」と言います。それはまるで人生のようでもあり、「暗い経験があるから、くっきりと浮かび上がるものがある」とおっしゃいます。それは武田さんにとって絵を描く事だったそうです。

上岡沈下橋
一斗俵沈下橋

四万十川流域で米作り

実は武田さん、筆者:中平と同じ小中学校に通い、学年は武田さんが2つ下です。住まいも同じ四万十町大井川地区で、集落の田んぼの草刈りではちょこちょこ顔を合わせて声をかけておりました。(今回の取材も田んぼで依頼して快諾していただきました)。武田さんはお母さんと二人で米作りにも取り組んでいます。お母さんは、武田さんと打って変わって(笑)大変活発な方で、取材中は、なんとネパールに山登りに行っているとの事でした。そのお母さんが、トラクターで田んぼを起したり、田植え機も乗りこなしています。武田さんは、主に苗づくりが担当なんだとか(笑)

浮き輪で溺れかけた現場

さて、武田さんにも子ども時代の四万十川との関わりを聞いてみました。夏になれば近所の友達と泳いでいたそうです。印象深いエピソードを伺うと「浮き輪で溺れかけた事」だそうです。浮き輪をつけたまま、うつ伏せになってしまい、息ができなくなったそうです。なんとか自力で体勢を立て直し、事なきを得ましたが、「死ぬかと思った」そうです!皆さん、気をつけましょうね!

川に入ると癒されるそうで、洗剤など環境に優しいものを使い、四万十川を汚さないようにしたいとおっしゃっていました。取材、ありがとうございました!