四万十川流域文化的景観連絡協議会(通称:文景協)では、文化的景観を地域内外の多くの人に知ってもらう普及啓発事業に取り組んでいます。今回はその第2弾、中土佐町大野見で開催された大野見新米フェスタにて、パネル展示と検定を楽しむワークショップを開催しました。

検定に全問正解できた方はくじ引きができ、ポストカードか大野見の新米3キロが当たります。パネルでは流域と各市町の文化的景観、ぞれぞれを代表的する景観を説明し、地域の特性を知ってもらえるように作りました。検定問題の答えはパネルの中に書いているので、よく読めば全問正解できます。参加者がパネルをしっかり読んでくれるとてもいい仕掛けだと自画自賛しています。

小さな町の毎年開かれるお祭りというだけあって、会場は多くの人で賑わっていました。出店も多く、アユや四万十ターキー、大野見米のどぶろくやコーヒーに焼きそば、たこ焼きなどなど、、、ステージでは地元バンドや小学生のダンスが熱演を繰り広げ、飲食席ではたくさんのお客さんが料理を楽しんでいるようでした。(もちろんお酒も。)

くじ引きの新米効果もあってか、たくさんの方に参加していただき、検定参加総人数は117名!新米を当てたい子どもたちが友達を連れてきてくれたり、お父さんお母さんを連れてきてくれたり、、、老若男女問わず、いろんな層の方々に楽しんでいただけました。くじ引きや検定という仕掛けがあるからこそ、文化的景観を楽しく知ってもらう機会になったのではないかと思います。お客さんからも「こんなに勉強することになるとは思わんかった笑」という感想も聞かれたので、狙い通りでしたね。それでも「地元やけど知らんこともいっぱいあった」「先人の知恵はすごいき大事にせないかんね」といった感想も聞かれ、地元の風景を知るきっかけになったのではないかと思います。パネルの内容すべてを覚えてもらうことは無理ですが、「文化的景観」というワードだけでも覚えて帰ってくれていたら嬉しいです。

検定の内容を変えたり、パネルをアップデートしたり、この先もっと変化の幅を広げられるワークショップだと感じました。より参加者に親しみやすく、楽しい内容で展開していけるよう、工夫していきたいなと思います。