「生物多様性こうちプラン大賞」は、高知県内の生物多様性を守る活動や持続可能な取り組みを発表する場で、今年で4回目の開催となります。

初っ端は、ゲスト参加の愛媛県立長浜高校水族館部の元気のいい発表でした。部活動の域を超え、もはや企業並みと言えるほどハイレベルなものでした。

マスコミで話題の長高水族館ですが、長浜高校自体が存続の危機で、数年前まで入学者が年々減少し、このままでは分校化される一歩手前だったそうです。水族館部が県内外で話題となり、入学者数もV字回復。学校のみならず地域にまで年間数千万円の経済効果をもたらすほどの成功ぶり。昨年度の来館者は124,803人というから驚きです。

生徒たちの部費はタダで、水族館を訪れたお客さんの寄付(年数百万)で賄われているそうです。全校生徒160人中100人ほどが水族館部に所属し、飼育班・研究班・イベント班・商品開発班など様々な班に別れ、活動しているようです。

今回は会場にミズクラゲの赤ちゃんを持って来てくれて、それを来場者に顕微鏡で見せくれる企画もありました。行列を作る来場者を案内したり、クラゲの生態について説明したりする生徒たちの生き生きとした様子がとても印象的でした。

ミズクラゲを観察する来場者

午後からは県内9つの団体や個人がブースを構え、順番に発表したり、来場者と自由に交流できる貴重な機会になっていました。県内の小中高生の取り組みも負けていません。誰かにやらされているのではなく、まるで花が開くように自発的なものでした。SMAPの”世界に一つだけの花”の歌詞にある「NO.1にならなくてもいいもともと特別なOnly one」を地で行くような子ども達が眩しかったです。(もちろん、大人も!)

「それなのに僕ら人間はどうしてこうも比べたがる?」ではないですが(笑)、会の最後には選考委員会により5組の受賞者が選ばれ、表彰されました!結果は以下の通り。おめでとうございます!

令和6年度 生物多様性こうちプラン大賞 受賞者

★大賞(4組)

・高知小津高校生物部 「昆虫標本の維持・活用」

・いきものや 「高知大学同好会いきものやの活動報告と今後の取り組みについて」

・遠山を守る会 「ようこそ 遠山自然公園へ」

・香美市こどもエコクラブ 「郷土の自然 ぼくらが受け継ぎ 未来につなぐ」

★奨励賞(1組)

・小野 晄 「室戸でのミミズハゼの調査と普及活動」