●ホンゴウソウ
渓流沿いの森林など、湿度の高い林内に極めてまれに生えます。腐生植物(土中の菌と共生)の一種で、養分は全て菌類から得ているため、全体が黒っぽい赤色をしています。草丈2cm程のとても小さな植物で、土壌の色とカモフラージュして見つけるのに大変苦労します。(2013年8月10日撮影、高知県四万十町)
●ヒナノシャクジョウ
腐生植物の一種で、ホンゴウソウと同じような環境に極めてまれに生えます。写真のように大きく撮影するとイソギンチャクのようにも見えますが、実際には草丈2cmほどのごく小さな植物です。ホンゴウソウと違って全体が白いので、その点では見つけやすいものの、滅多にお目にかかれる植物ではありません。(2013年8月10日撮影、高知県四万十町)
●シロシャクジョウ
腐生植物の一種で、ホンゴウソウ、ヒナノシャクジョウと比べると高さ4~5cmくらいあって、その分生えていればすぐに分かりますが、極めてまれな植物。シャクジョウは、行僧が持つ杖のこと。盛夏に咲く腐生植物の生育環境は、心霊番組のロケ地のような雰囲気があります。暗い森の中、誰も来ないような寂しい場所、涼しくひんやりしている、そのような場所を好むようです。(2013年8月10日撮影、高知県四万十町)