●キカラウウリ
名は、カラスウリの実が赤いのに対して、黄色いことによります。有名な生薬で、昔はこの植物から天花粉が作られていました。つる植物で他の植物に絡み付き、花は、宇宙に浮かぶ星雲を思わせます。(2013年8月28日撮影、高知県四万十市)
●シコクフウロソウ
8月下旬、四万十川の標高1000mを超える高原では、見渡す限り一面にシコクフウロソウの花が咲いて、アルプスのような景観が広がります。花の中に、ツンツンと針金のように出ているのは、花を終えたイブキトラノオの茎です。花畑は6月から順に、イブキトラノオ→イブキトラノオ+シモツケソウ+シコクフウロソウ→シコクフウロソウと変化していきます。(2013年8月29日撮影、愛媛県久万高原町)
●ホソバノヤマハハコ
高山の岩石地に生え、群生して咲くと雪のように見えて、全体的にアルプスの名花、エーデルワイスによく似た雰囲気があります。シコクフウロソウと花期が重なることから、両者が美しいコントラストを成して、アルペン的な気分を高めてくれます。(2013年8月29日撮影、愛媛県久万高原町)
●テンニンソウ
標高1000m以上の渓流沿い、山地草原に普通に見られ、鹿の忌避植物のため、大群落を成しています。夏の終わりから秋にかけて、アイボリー・ホワイトのブラシのような花を咲かせます。これに似て、葉の幅が広く、赤い花のオオマルバノテンニンソウ、別名、トサノミカエリソウがあり、同じような環境に群生していますが、自生地は多くありません。
(2013年8月29日撮影、愛媛県久万高原町)