十川中学校と十和の企業が、中学生に十和の魅力を伝えようとする授業です。

そのお手伝いで、「川漁」の授業を当財団が行っています。

2回目は、「川漁を知ろう」ということで、地元川漁師の矢野さんに川漁について聞いてきました。

川漁にはいろいろあますが、場所によって方法が違います。

事前に自分たちで調べてきた川漁を中心に聞いていきました。

実際に使う道具も見せてもらいました。

まだまだありますが、授業ではここまで。

一番、熱が入ったのは、友釣り。矢野さんが一番大好きな漁なのですが、その方法や道具にもこだわりがあり、深い話が聞けました。

今後、実際に友釣りには挑戦するので、しっかり聞いてもらいました☆

最後は、橋の上から鮎を探したり、川の見方を少し教えてもらいました。

知りたいことはたくさん。。。

これから頑張ろう!

①柴漬け(シバエビ)

  • 獲れる時期、時間帯:夏場、温度が上がってきたとき、夜
  • 場所:下流に多い、谷の奥など
  • 方法:笹をまとめて縛り沈めて一晩おいて、次の日にたも網を下にして笹についているエビを獲る
  • 道具:笹、竹、糸、網

*カニは新鮮なエサがいいけど、エビは腐ったものを好む。

②延縄(鰻)

  • 4,5月のあったかくなってきてから。漁期があり4~9月。夜から朝にかけて。
  • 川幅いっぱいに糸を張って、間隔をあけながら仕掛けの糸と針を垂らす。そこに、オイカワの切り身等を餌としてつける。

*鰻の生態はわかっていないことが多く、卵は見つかってない。日本で生まれずに遠い海の方で生まれて日本にやってくる。

③友釣り(鮎)

  • 河川によって竿の長さは違う。大きい川(四万十川、球磨川)は9~10m!値段は高い!15~30万円が相場で、100万円のものもある。2~3万円のものもある。ハリスは自作するが、800円くらいで売っている。おとり鮎の鼻に鼻カンをつけて、尾の付け根に返しの針をつける。先端には3本又の針をつける。水の抵抗を抑えるために仕掛けから上の水面までのところは良い糸を使う。トロ場は立てて、瀬は寝かす。

*鮎は縄張り意識があり、縄張りに入ってきた鮎を攻撃するのでその時にかける。背中か口にかかれば上がってきやすいが、腹だと弱るしダメになる。黄色い鮎が縄張り意識が強いが、餌が少なくなると、縄張りをあきらめる鮎が出てきて群れる鮎が出てくる。それを群れ鮎と呼ぶ。こんな増水しているときは、鮎はどこにいるでしょう?淵や苔が流されていない大きな石の後ろや水面の上の方。また、水は支流から落ち着くため、支流に入るものが多い。

「鮎を釣るなら石を見ろ」石が黒い方がいい。白いと苔がない。

*一番調べた人が多かった。

④火振り(鮎)

日が落ちてから夜中まで。大きな刺網を川の中に入れて、光を使って鮎を追って網にさす。夫婦でやる人が多く、男が舟をこいで、女が網を入れる。昔は火を振ったけど今は網が焼けることもあり使っていない。電気をつかっている。一晩で大量に獲れ、多い人は100キロ獲れる人もいる。

*やったことある生徒もいる。

⑤コロバシ(鰻)

 箱うえもあるが用途が少し異なる。丸い竹の筒のコロバシがこの辺りだとメイン。中にミミズを入れて餌にする。何日もつける人は活かすために葉を入れることもある。石などの重しをして、一晩漬ける。水の流れを読むのが大事で、入れたところの水流を捉えその線上に入れる。潜ってコロバシをつける人もいて、流れの真ん中に入れることもある。これはウナギで稼ごうとしている人。下流に入口を持ってくること!じゃないと、餌のにおいにつれられた鰻が入ってこない。時々鯉がつついて向きがおかしいこともある。

 箱うえは、少し大きい鰻を狙う。餌を上部に入れて逃げないようにして取る。

⑥エビうえ

 コロバシと仕組みは一緒。エビは腐ったにおいが好きなので、糠でも良いけど、ドッグフードでも獲れる。

⑦しゃびき

 水が増えた時に、竿を垂らしてころがしながら鮎をかける。浮きの位置が重要で、水の状況によって変える。針はころがす場合は2又のものを使う。獲れるときはすごい量獲れるから面白い。鮎が支流の入口の方に溜まっていたら、すぐに行けばいい!