アカオビシマハゼ:ハゼ科
Tridentiger trigonocephalus
好奇心旺盛な縦じま4本のハゼ
基本情報
【全長】8~10㎝
【体】チチブに似ているが、頭が丸く、背面から側面にかけて4本の明瞭な縦縞がある。体色は個々の状態によってころころと変化する。または、全身を暗色化させていることもある。ハゼの中では大きい方。
【食性】雑食性 肉食傾向が強く、魚の切り身が好物。
【生息地】北海道~九州 内湾~岩礁域を好み漁港域にもよく多産する。四万十川では本流の河口域にのみ生息する。水底の空き缶などを産卵床として利用し、オスが卵を守る姿も見られる。
【時期】幼体から成体まで年中みられるが、多くは1年で死亡する。
【味】鑑賞のみで食べることはない。しかし、天ぷらがおいしいとか・・・?
【飼育】丈夫で少しの汚れでも動じない。飼いやすい。気の荒い一面もあり、小型の魚だと捕食するため混泳注意。
好奇心旺盛!海外に進出!?
アカオビシマハゼは好奇心旺盛で、生息地に貝の身などを投げ込むと短時間で集まってくる。とてもかわいい習性を持っている。
その好奇心がついに海外にまで・・・
近年、オーストラリアやアメリカでも見られるようだ。
船舶等のバラスト水によって日本から運ばれ定着したという。日本では在来種でも、海外では外来種。生態系のバランスを崩す恐れもあり問題視されている。
また、近年は国内での生息地減少により絶滅危惧種等に登録している自治体もある。