ウロハゼ
ハゼ科
Glossogobius olivaceus
マハゼによく似たウロ(洞窟)に隠れる美味しいハゼ
基本情報
【体長】
20㎝
【生息地】
茨城県~新潟県以西の本州、四国、九州、種子島など。内湾~河口域、砂礫底や泥底いずれにも見られる。名前の由来でもあるウロ(洞窟)などの岩陰で見つかることも多い。
【体】
体色は灰褐色または黄褐色で濃褐色の斑紋を持つ、目から口にかけて黒色条が伸びる。
マハゼによく似ているので見分けづらい。ウロハゼの方が、①一回り大きいことが多い、②頭がコチのように平べったい、③下唇がしゃくれている、④歯が発達し触ると痛い、⑤鱗が大きい。この点から見分けられる。
【生態】
幼魚~成魚まで通年見られる。あまり泳ぎ回らず、水底の砂泥などに身体を半分埋めていることが多い。成長に伴い、縄張り意識が強くなり、同種のハゼ類にも激しく攻撃し傷つけることがある。産卵は夏。
【食性】
動物食性。甲殻類や多毛類、小魚などを食べる。
釣りではマハゼより餌に食いつくため「ダボハゼ」と言われることもある。
【味】
旬は夏。マハゼと比べられることが多い。鱗や皮、中骨は硬いが小骨は少なく、透明感があり白身でもふっくらして美味しい。
煮つけ、天ぷら、洗いにすると美味しく食べられる。
参考資料
・四万十川の魚図鑑 いかだ社
・ぼうずコンニャク市場魚類図鑑
・TURI WORKER