オニカマス
カマス科
Sphyraena barracuda
獰猛で危険な巨大カマス!!
基本情報
【全長】
1.6m
【生息地】
南日本。熱帯域に多く生息。沿岸及び河口域。(英名では「バラクーダ」)
四万十川水系では1995年9月21日に河口で幼魚が見つかり、毎年見られるようになる。
【体】
カマスの仲間で大型になる。
幼魚時、体側中央と背に黒色斑が不規則に並ぶ。
成長に伴い、全身が銀白色になる。
【生態】
瞬発力に優れ、捕食時には猛スピード(時速150㎞)で突進し、多数の鋭い犬歯で食らいつく。
単独で沿岸を回遊して餌を探す。
【食性】
魚食。5㎝くらいまで、水面近くを斜めに浮遊しながら待ち伏せする。
毒を持つので、食べるな注意!!!
オニカマスはシガテラ毒を持っているかもしれない。「毒カマス」と呼ばれることもある。
これは、有毒渦鞭毛藻が産生する毒で、この藻を食べた藻食魚を食べる肉食魚にまで毒が移行する。オニカマスは魚食のため水域によっては、シガテラ毒を持つ者もいる。
この毒の症状には、消化器系症状と神経系症状がある。下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、温度感覚異常、関節痛、筋肉痛など。
発病は早く、1~8時間で発病するが回復に時間がかかり数か月かかる人もいる。
≪参考資料≫
・四万十川の魚図鑑 いかだ社
・市場魚貝類図鑑
https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%82%B9
・食品安全委員会
https://www.fsc.go.jp/sonota/hazard/doubutu_7.pdf
・暮らしーの