ここのところ毎日お客さんが訪ねて来てくれます。
今日の午前中は四万十川すみずみツーリズム連絡会でお世話になっている農家民宿のおかあさんが相談に来てくれました。火災報知器設置に使える補助金はどこかにないか、という内容。
消防法の改訂で、いままで比較的規制が緩やかだった農家民宿も、全部屋に火災報知器の設置が義務づけられました。それも、乾電池利用の簡易式報知器では認められず、電気工事を伴うものでなくてはなりません。当然工事費も必要となり、おまけに農家さんは部屋数が多いので、ちょっとした規模の民宿でもその設置費用は数十万になります。四万十川流域の農家民宿の多くは、通常1組のお客さんしかとりません。お客さんは家族連れよりも1人2人の方が多かったりします。1部屋にしか入れない1組のお客さんを迎えるために全部屋に設置しなければならないこの設備投資が、農家民宿のおじちゃんおばちゃんには大きな負担になっているんです。「もういっそのことやめようか。」というお宿さんも少なくありません。
今回は、四万十町のお宿さんだったので(対策室の仕事でないのは分かっていますが)、いつもなにやかやと協力してもらっている四万十町企画課四万十川対策室さんにも相談してみました。しばらくして折り返しがあり、「他の部署に確認してみたが、今のところ使えそうな補助金はないみたい」との回答。「もう少し探してみるから」ということで電話を切りました。
それからしばらくして、四万十川対策室の岡室長が事務所に。町内外のいろいろなところを当たってくれて、利用できそうな補助金がやっと見つかったそうで、「宿泊キャパが少ないのが四万十町の課題でもあるから」と、その書類を持ってきてくれたんです。
かたや縦割りで今回の問題が起きているかと思えば、かたや守備範囲をこえて動いてくれるフットワークの軽い室長がいる四万十町。ありがとうございました。すぐに民宿のお母さんに連絡すると、すごく喜んでくれました。
さて、やっと写真の説明ですが、夕方前に十和の高津さんが和歌山の蜜柑を持ってきてくれました。有田に蜜柑の収穫の手伝いに行っていたそうで、そのかたちが十和でもできるのではないかというお話しでした。
四万十川流域には、いろんな思いを持っていろんな暮らしをしている人がいます。人づきあいって、楽しいですね。
四万十川財団事務所は営業時間内いつでも開いています。四万十川のこと、地域の活動のこと、山のこと、魚のこと、地域作りのこと・・・割と守備範囲は広いと思います。話しに来ませんか?